5月31日公開の映画『六月灯の姉妹』の東京プレミア上映会が14日、東京・室町のTOHOシネマズ日本橋で行われ、吹石一恵、徳永えり、吉田羊、西田聖志郎、佐々部清監督が出席した。

映画『六月灯の姉妹』の東京プレミア上映会に出席した徳永えり(左から)、吹石一恵、吉田羊

本作は、鹿児島で300年以上続く伝統の夏祭り"六月燈(ろくがつどう)"を舞台に、傾きかけたかた老舗和菓子屋のワケあり家族の再生と、商店街の生き残りをかけた店主たちの人間模様を描いた、笑いと涙のハートフルコメディードラマ。主演の三姉妹の次女役に吹石一恵、長女役に吉田羊、三女役に徳永えりがそれぞれ演じている。

この日行われた試写会の舞台あいさつに、主要キャストと佐々部清監督が登壇。主演の吹石は「今日は本州で初めてご覧いただくということで、皆さんのお顔を拝見していると鳥肌が立つような嬉しさと緊張が入り混じったような気持ちです」と襟を正しつつ、昨年の今頃だった撮影を「最初に台本を読ませてもらった時は本当に大変な設定をいただいたと思いましたが、現場に入ったら家族の空気感が出来上がっていて、監督のお導きの元、家族でいられたような気がします」と充実感をにじませた。劇中で歌いながら踊るシーンについては「2人に笑われながら姉妹の絆ができたと思います」と語るも「(歌とダンスが)不得意なので、注意して見て欲しくはないですね(笑)」と笑顔を見せた。

ロケ地は物語の舞台でもある鹿児島県。ロケの想い出として吹石が「黒豚が美味しくて…。ほぼ毎日のように何かの方法で黒豚を食べていました。とっても美味しかったですよ。味覚を思い出しますよね」と黒豚の魅力に取り憑かれた様子。三女役の徳永は「黒豚も揚げてあったりしゃぶしゃぶだったり。お腹空いてきた(笑)」と食いしん坊な一面をのぞかせながら「監督! 本当に美味しかったですよね? あっ食べられなかったんだ!」と気まずい雰囲気になると、佐々部監督が「クランクイン直前にノロウイルスになりまして、鹿児島の想い出はお粥と点滴です…」とその理由を述べて観客を笑わせた。映画『六月灯の姉妹』は、5月31日よりTOHOシネマズ日本橋、シネマート六本木ほか全国公開。