ピーター・ジャクソン監督による『ホビット』シリーズ最終章『ホビット 決戦のゆくえ』(12月13日公開)の主要キャラクター8人のビジュアルが30日、公開された。

左からレゴラス(オーランド・ブルーム)、ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)、ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)

大ヒットシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング』につながる『ホビット』シリーズは、60年前の"中つ国"という架空の世界を舞台とする物語。小さくて臆病なホビット族の主人公ビルボ・バギンズは、魔法使いと13人のドワーフ族とともに、危険な冒険の旅に出る。彼らの目的は、一頭で国を滅ぼす恐ろしい竜"スマウグ"から、奪われた王国を取り戻すこと。最終章では、サウロン率いる闇の軍勢、仲間同士の対立など困難が待ち受けている。そして、ビルボは自分を犠牲にし、仲間の命を守るために究極の決断をする。

このたび公開されたのは、ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)、灰色の魔法使いガンダルフ(イアン・マッケラン)、ドワーフの指導者トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)、谷の王バルド(ルーク・エヴァンズ)、エルフの王子レゴラス(オーランド・ブルーム)、エルフ族のタウリエル(エヴァンジェリン・リリー)、闇の森に住むエルフ王スランドゥイル(リー・ペイス)、美しいエルフのガラドリエル(ケイト・ブランシェット)の8人のビジュアル。世界を二分する決戦のゆくえを担う彼らが、決意の表情を見せている。

2001年の『ロード・オブ・ザ・リング』から始まった同プロジェクトは、アカデミー賞史上最多11部門受賞、世界興行収入シリーズ累計約48億8757万ドル(4887億5700万円)突破などの記録を樹立。さらに、完結編を迎えるに当たって、『ホビット』のシリーズ製作費が史上最高の映画製作費となる約799億円を記録したことが、ニュージーランドで公開された財務諸表で明らかになった。また、YouTubeの発表(第3四半期での発表)によると、今最も見られている映画予告編は『ホビット 決戦のゆくえ』で、その視聴回数は約1,730万回と驚異的な数字を記録している。

編集作業が最終段階を迎えるピーター・ジャクソン監督は、「撮影が終わった時が一番心を揺さぶられる瞬間だったよ。この映画を完成させることは、ちょっと変わった感じで興奮させられるものがあった。なぜならそこには、少なくとも3本の映画につながる可能性があるからだ」と語る。そして、「僕自身は、本作にとても興奮しているし、とても満足している。この作品を世の中に出すことに誇りに感じている」と、集大成となる最終章への思いを話している。

ガラドリエル(ケイト・ブランシェット)

ガンダルフ(イアン・マッケラン)

スランドゥイル(リー・ペイス)

タウリエル(エヴァンジェリン・リリー)

トーリン・オーケンシールド(リチャード・アーミティッジ)

バルド(ルーク・エヴァンズ)

ビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)

レゴラス(オーランド・ブルーム)

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