女優の麻生久美子が、2015年1月スタートのテレビ東京系ドラマ『怪奇恋愛作戦』(毎週金曜24:12~24:52)で、初のドラマ主演を務めることが20日、明らかになった。

『怪奇恋愛作戦』でドラマ初主演を務める麻生久美子

本作は、60~70年代のテレビ界を席巻した怪奇空想ドラマと、80年代の恋愛トレンディドラマをミックスした"怪奇恋愛ドラマ"。特殊造形やCGなどを駆使し、2話1テーマで怪奇現象と恋愛を描く。脚本・演出は、岸田戯曲賞を受賞し、日本の演劇界を代表する演出家の"KERA"ことケラリーノ・サンドロヴィッチ氏。映像作品としては映画『罪とか罰とか』以来6年ぶり、オリジナルドラマでは『時効警察』にゲスト監督として参加して以来8年ぶりとなる。

物語は、婚期を逃した夏美、秋子、冬のアラフォー3人娘を中心に展開。恋多き彼女たちの強力な"負のオーラ"に吸い寄せられるかのごとく、人造人間、吸血鬼、妖怪など、さまざまな怪奇現象が周囲で起こり、3人は知らず知らずのうちに巻き込まれていく。36歳で恋人がいない消崎夏美(麻生久美子)。カフェオーナーを夢見て、店を出すために会社を退職して貯金を投じるも、詐欺の被害に遭ってしまう。出店予定地に建っていたのは、不気味な店「喫茶面影」。夏美はそこでアルバイトをはじめる。

撮影を終えた麻生は「とても情報量の多いお芝居だったので、毎日頭がフル回転していました」と振り返り、「面白くてやりがいのある撮影で本当に楽しかったです」。KERAの演出を「私の想像の範囲なんか軽々と超えている」と表現し、「私は全くかわいくない感じでしか映っていないので、もう少しなんとかすればよかったと後悔しています」と悔しさをにじませた。

一方、定時制私立高校の音楽教師で生徒からいつも乙女心をもてあそばれている39歳・揺木秋子を坂井真紀、銀幕スターを目指して女優活動しながらも多くのアルバイトをわたり歩いている38歳・華本冬を緒川たまきが演じる。坂井は「どれだけまじめにやるかが勝負と思い撮影に臨んでいましたが、目の前にある状況が面白すぎて、笑いをこらえるのが大変でした」、緒川は「もう、みんなで怪奇な奥地へと、行けるところまで行っちゃいましょう! という撮影の日々でした」とコメント。KERAは「他の人は絶対にやらないアナーキーな傑作が完成」と自信をのぞかせている。

坂井真紀

緒川たまき

(C)「怪奇恋愛作戦」製作委員会