ものまねメイクで話題のタレント・ざわちん(22)が、14日に放送された日本テレビ系の番組『解決! ナイナイアンサー 秋の2時間SP!!』(21:00~)で、双子の姉がいたことを明かした。

双子の姉がいたことを告白したざわちん

ざわちん(本名:小澤かおり)は、タレント・北斗晶が芸能人からのさまざまな相談を受けるコーナー「芸能人生 再生農場」に出演。北斗に「双子なんです、私」と告白し、「生まれた時にすぐ亡くなっちゃたんですけど。自分の方が妹です。名前は"かおる"って言うんですよ」と打ち明けた。

父は日本人で、母はフィリピン人。6歳の頃までフィリピンで生活した後、日本に引っ越した。母の小澤アロナさん(44)はざわちんの仕事をサポートする存在でもあるが、友人のように仲良し。そんな2人にとっての"タブー"が、この姉の話題だった。ざわちんの本心は「もっと、かおるのことを知りたい」。ところが、周囲からの「話さない方がいい」「想像したら絶対に悲しむから」という意見があったことから、その気持ちを抑えていた。

母に本心を伝えることを躊躇しているざわちんに、北斗は「初めて言うことなんだけど…」と自身の過去を語りはじめた。1967年7月生まれの北斗には、1966年1月生まれの姉がいるが、北斗の母はその姉を出産後に流産。「その子が生まれてたら私は生まれてないわけよ」と語る北斗は、「2人分の命で生かされてるっていつも思う」。そして、「1人亡くなってしまったショックは半端ない。わが子を亡くすほどつらいことはないと思う。思い出してあげて話してあげることが、1番の供養なんじゃないかな」とざわちんに優しく語りかけた。

北斗の言葉に胸を打たれたざわちんは、ついに決心。別室で待機していたアロナさんを呼び出した。ざわちんが、「お母さんは今でもかおるのことを忘れてない?」と問いかけると、アロナさんは「忘れてない。自分の子どもだもん。生まれた時に双子と分かってたけど、2人とも生きていると思ってた。一緒に退院しようと思ってたけど、退院できないって言われた」と振り返った。

当時、アロナさんは無事に出産を終えたが、姉・かおるちゃんの健康状態が悪化し、緊急治療を行うために離れ離れに。1週間後、娘たちを抱くことがないまま退院した。そして、10日後。アロナさんが抱くことができたのは、ざわちんだけだった。かおるちゃんは生まれた直後に心臓の病気で他界。そのことを聞かされたアロナさんは、その場で泣き崩れたという。

「それが分かった時はつらかった。生まれる前にママは双子の物をおそろいで全部準備してたから」とアロナさん。「かおりの物だけが増えていくから…それがつらかった」と目に涙を浮かべ、当時の心境を明かした。アロナさんが今でも思い出すのが、ざわちんが小学2年生の頃に描いた絵。地上と空に1人ずつ女の子が描かれ、アロナさんが空を指して「この子は誰?」と尋ねると、当時のざわちんは「お姉ちゃん」と答え、「なぜ上にいるの?」の質問に「天国にいるから」。

「あの時も1人で泣いてた」と思い返したアロナさんに、「今言われて思い出した、私も」とざわちん。「なんでその絵を描いたの?」と聞かれると、「私、忘れてないもん、かおる」と答え、「やっぱり、かおるに会いたい」と涙ながらに姉への思いを語った。そして、「かおるの力もあって今の自分がいると思う」と支えになっていることを再認識し、アロナさんの手を握り締めながら「これからはかおるも一緒に頑張るという気持ちで仕事頑張っていこう。ママとウチとかおるで3人」と笑顔を見せた。