マイケル・ジャクソンが1983年に発表した楽曲「スリラー」のPVが2015年に3D映像化 (C)BANG Media International

マイケル・ジャクソンが1983年に発表した楽曲「スリラー」のPVが、2015年に3D映像化されることが明らかになった。

約14分間におよぶ「スリラー」のPVは、マイケルの遺産管理団体との不和を解決したオリジナル版のジョン・ランディス監督が自ら手直しする方向で、映画館での公開までも検討されているという。ランディスは「訴訟は長年続きましたが、ついに合意に至り、遺産管理団体も支払いを済ませてくれました。ですから『スリラー』についての話が進んでいるのです。完全に磨き上げられ、映画館での興奮を誘う3次元での仕上がりになります」と話している。

マイケルの遺族に親しい関係者によれば、この3D映像はマイケルが予定していたロンドン公演「ディス・イズ・イット」に向けてマイケル自身が構想を練っていたアイデアの一部だという。その関係者はニューヨーク・デイリー・ニュース紙のコンフィデンシャル欄に次のように話している。

「ジョンはにこの作品に向けて数カ月前から取り組んでいます。あの代表的なビデオはBlu-rayや映画館、3Dなどで発表されたことはなく、マイケルは常にそのことを考えていました。実際にロンドンの『ディス・イズ・イット』公演では3Dのパフォーマンスを含めたコーナーが入る予定だったんです」

さらに、マイケルの遺産管理団体側は「スリラー」をシリーズ化することも検討。「遺産管理団体はゲーム化なども検討しています。『スリラー』はそのジャンルに上手くはまりますからね。ダンスゲームかゾンビのシューティングゲームの可能性が考えられます。あの名作には多くの可能性が秘められています」とその関係者は続けている。マイケルの遺産管理団体による正式な予定書類には、「複数のアルバム」「インターネット・ゲーム」「マイケルについての映画、ドキュメンタリー、ブロードウェイ作品」などの事業計画が含まれているという。

50万ドル(約5,500万円)と言われている予算で製作された「スリラー」は、2009年にアメリカ国立フィルム登録簿に初めて登録されたミュージックビデオ。本作は「文化的、歴史的、美学的に」大きな影響を与えた作品とされている。