全国公開中の映画『TOKYO TRIBE(トーキョー・トライブ)』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、キャストの鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、佐藤隆太、竹内力、叶美香、中川翔子、大東駿介、石田卓也、市川由衣、石井勇気、坂口茉琴と園子温監督、原作者の井上三太が出席した。

映画『TOKYO TRIBE』の初日舞台あいさつに出席した前列左から、園子温監督、叶美香、中川翔子、鈴木亮平、YOUNG DAIS、清野菜名、市川由衣、原作者の井上三太、後列左から、坂口茉琴、竹内力、佐藤隆太、大東駿介、石田卓也、石井勇気

井上の漫画『TOKYO TRIBE2』を実写化した本作は、近未来の"トーキョー"を舞台に繰り広げるバトル・ラップ・ミュージカル。街を暴力で支配するトライブ(族)が多数存在する"トーキョー"では、トライブ間の縄張り争いが絶えない。絶妙なパワーバランスが保たれていた中、メラ(鈴木)が率いる"ブクロWU-RONZ"と海(YOUNG DAIS)が所属する"ムサシノSARU"の一大バトルが始まる――というストーリーで、YOUNG DAISをはじめとする現役のラッパーたちが出演している。

総勢14人がズラリと並んだ舞台あいさつで、主演の鈴木は「見ていただいた通り、とんでもない映画です」と胸を張り、園監督も「今日はすごく壮観ですね~。闇鍋のごとく、色んなものがごった煮された映画です」とニンマリ。続けて、本作が第39回トロント国際映画祭に正式出品されることが発表され、「世界よ! こんな映画を作れるなら作ってみろ!」(鈴木)、「役者とアーティストがお互いにリスペクトし合って作った。自信を持って世界に戦いにいける」(YOUNG DAIS)と主演2人が気炎を上げると、園監督は「ロスのラッパーたちがものすごく悔しがっていると聞いた。してやったり!」と満面の笑みを浮かべた。

本作はノースタントのアクションも見どころとなっているが、園監督にアクションを見初められ、ヒロインに大抜てきされた清野は、「バク転や側宙はマットの上でしかやったことがなくて。即興で机の上からの側宙をムチャぶりされて大変でした」と撮影を振り返って苦笑い。また、自身と同じくブルース・リー好きの役どころを演じた中川は、「ヌンチャクを持ってトラックスーツを着て映画に出れるなんて、笑顔で死ぬことができます!」と興奮気味にまくし立て、観客の笑いを誘う場面も。最後は、「アクションで息が切れて歌いづらかったけど、役の感情で乗り切った新しいラップだった」と言うYOUNG DAISに続いて、鈴木と清野がラップを生披露し、会場を大いに沸かせていた。