映画『るろうに剣心 京都大火編』のアジアプレミアイベントが6日、フィリピン・マニラのSM MEGA MALLで開催され、主演の佐藤健のほか、武井咲、青木崇高、大友啓史監督が出席した。

熱烈な歓迎ムードに感謝した佐藤健

フィリピンでプレミアイベントが行われるのは日本映画史上初。2012年12月5日にフィリピンで封切られた前作『るろうに剣心』は、同国での日本映画興行成績の記録を塗り替え、1位に輝いた(2位:呪怨2 3位:リング2 4位:リング3 5位:リング)。その背景には同国内で10年以上も販売されている原作の根強い人気があり、アニメも2005年からテレビ放送を開始。現地では「SAMURAI X」と親しまれている。

その人気を象徴するように、レッドカーペットイベントには約5,000人のファン、160人の報道陣が集結。出迎えたファンの中には、緋村剣心や神谷薫だけでなく、志々雄真実や四乃森蒼紫、瀬田宗次郎など本作から登場したキャラクターに扮したコスプレイヤーの姿も多数見受けられた。

この熱狂ぶりに、佐藤は「想像を遥かに超えたレッドカーペットだった」と驚き、武井は「こんなにたくさんの人が来てくれるなんて、本当にうれしい」と感激。相楽左之助役の青木には「SANO!」コールがしばらく続いた。ステージに登壇した佐藤は、タガログ語で「こんばんは、私は佐藤健です。皆に会えてうれしいです。来てくれてありがとう。愛しています」とあいさつ。場内からは絶叫にも近い歓声が沸き起こった。

一方、大友監督は「最近、Facebookの友達申請にフィリピンの人が多いので、『るろうに剣心』の映画の人気がうかがい知れます。皆さん、メッセージ付きで友達申請くださいね」と呼びかけ、「すごい映画ができました!」とアピール。佐藤も「皆さんのおかげで今日ここに来ることができました」と感謝の気持ちを伝え、「人生をかけて作った映画なので、皆さんにぜひ見てほしいです」と本作に込めた思いを語った。

また、アジアやヨーロッパなど世界53の国と地域で配給されることも、今回のイベント内で発表された。フィリピン以外の国からも海外配給についての問い合わせが多く、今後はさらに増える可能性も。今のところ、フィリピンが8月20日、シンガポールが8月28日、インドネシアが9月10日、タイが9月18日、香港が9月18日、台湾が9月26日に公開スタートすることが決定している(マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドは調整中)。

左から大友啓史監督、武井咲、佐藤健、青木崇高