かっこは1日、2014年7月に山手線の沿線でインターネットを使って募集された求人4,942件の時給とインターネット上に掲載されていた5,176店の生ビール中ジョッキの価格のともに最頻値(データ内でもっとも頻繁に登場した金額)を算出し、山手線沿線の労働から得られる報酬と、物価の関係について調査、分析を実施した結果を発表した。

調査は、生ビール価格、パート・アルバイト時給の下1桁の値を切り捨て、それぞれについて、山手線各駅の最頻値を算出。生ビール価格情報は、山手線各駅周辺に出店している店の内、ぐるなびに掲載している5,176店(調査時期:2014年6月)、パート・アルバイト時給情報については、山手線沿線で、インターネットで募集が行われていた求人4,942件(調査時期:2014年7月)を対象に調査を実施した。

調査の結果、山手線内の各駅は、

  1. 生ビールの価格が高く、時給も高い傾向にある「エグゼクティブ山の手」(恵比寿、有楽町など)

  2. 求人の総数が多く、特に販売系の求人で時給が高い「みんなのショッピングタウン」(新宿、渋谷、池袋など)

  3. 求人の総数が少なく、飲食系の求人が中心で時給、生ビール価格とも安い「The下町」(神田、高田馬場など)

  4. 時給の額が少ない一方で、生ビールの価格は高めな「下町セレブリティ」(目黒、五反田、上野など)

の4グループに大別できた(かっこ)。

同社によると、「みんなのショッピングタウン」と「The・下町」では時給で300円の格差、4時間働いた場合に得られる報酬で呑める生ビール中ジョッキは、実に3杯分の差になる可能性があることが判明。

「求人の傾向や得られる報酬、物価などが一周20.6kmの山手線の中でも、大きく異なる事が判った」(同社)。

「データから少しだけ未来の判断材料を提供する」をテーマに、かっこでは、インターネット上で収集できるオープンなデータの分析・発表を定期的に実施しており、9月には学生を対象にした「ビッグデータ×ニュースを創る」インターン生の受入を予定し、8月6日に説明会を実施するという。