失恋しても……僕たちには「ガンダム」がある!

1979年にテレビアニメが放送開始され、今年で35周年を迎える「機動戦士ガンダム」。今年は「機動戦士ガンダムUC」がファイナルエピソードを迎え、秋には「ガンダムGのレコンギスタ」が公開予定となっている。過去にはテレビシリーズに加え、映画やOVAでも多くの作品がアニメ化されているだけあり、世界観の広さと深さは"袖付き"……いやいや、折り紙付きだ!

そこで今回は、前回の「ガンダムのセリフで女の子が口説ける! これなら坊やな男子も安心!! 」に続き、女子にフラれてしまったときに使えるガンダム名言を紹介。見せてもらおうか、失恋のショックも和らぐ名言集とやらを!!

「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」(「機動戦士ガンダム」より)

部下のザク2機がガンダムに撃墜されてしまったことを知ったシャア・アズナブルが呟いた自省の言葉。何か達観したっぽいセリフだから、自分に言い聞かせるように言えば失恋の傷も浅くて済みそうだ。

「サボテンが…花をつけている…」(「機動戦士Zガンダム」より)

レコア・ロンドが戦死したと思い、恋仲だったクワトロ・バジーナ(=シャア)をカミーユがブン殴る! そしてパンチをくらった後にクワトロがボソリと放った一言がこちら。告白して「ごめんなさい」と断られたら、うつろな瞳でこのセリフを言うべし。その場にサボテンがあってもなくても言うのだ。素晴らしき現実逃避。

「人は、同じ過ちを繰り返す……まったく! 」(「機動戦士Zガンダム」より)

想いを寄せていたフォウ・ムラサメの死に耐え切れず慟哭する主人公カミーユ・ビダン、そんな彼を見つめて前代主人公のアムロ・レイが自身の過去と照らし合わせて口にしたセリフ。同じ女の子に2度目の告白をしても無残に散ってしまったときに言うと、何となく悟った風で格好がつくぞ!!

「このアナベル・ガトーは三年待ったのだ! 」(「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」より)

ガンダム2号機を強奪したジオン軍残党のアナベル・ガトーが主人公コウ・ウラキとの交戦中、一年戦争からの鬱積した念を叫んだ言葉。高校入学と同時に恋に落ち、ようやく卒業式にコクるも瞬殺でフラれた際、セリフを自身の名前に置き換えて言い放てばいいと思う。でもこの言葉により事態が好転することは、たぶんない!!

「ば、馬鹿にして! 坊主がやること……坊主が! 」(「機動戦士Vガンダム」より)

憧れのお姉さんキャラだったにも関わらずダークサイドに落ちたカテジナ・ルース嬢が、最終回の決戦時に主人公ウッソ・エヴィンへ放った一言。明らかに自分のことを好きだろうという女子に自信満々に告白したはいいが、予想外にサクッとお断りされた際などに使えるゾ。相手がどんな美女だろうと、臆せず「坊主」呼ばわりしてやればいいと思う!!

「任務、完了……」(「新機動戦記ガンダムW」より)

2話目にして自身のガンダムを処分しちゃおうとする主人公ヒイロ・ユイが、宙に舞いながら「これで何もかも終わりだ」の言葉に続けて言ったセリフ。フラれた直後にこの言葉を言い残してその場を去れば、「え? 任務て?? 」とコクッた相手を翻弄することも可能!!

「僕たちは……どうして……こんなところへ来てしまったんだろう……」(「機動戦士ガンダムSEED」より)

主人公キラ・ヤマトが最後の決戦に勝利しつつも、自機フリーダムガンダムのコクピットから放り出され、宇宙空間をさまよいながらポツリポツリと言う言葉。校舎裏に呼び出して玉砕したら言ってやれ!!

「この世界に……神なんていない……! 」(「機動戦士ガンダム00」より)

第1話の冒頭、ゲリラ組織の少年兵として戦場にいた主人公刹那・F・セイエイが、絶望のふちでつぶやいた一言。フラれて目の前の風景がぼやけてきたら、涙がこぼれないように空を仰ぎながら言うべし!!

「やりました……やったんですよ! 必死に! その結果がこれなんですよ!!」(「機動戦士ガンダムUC」より)

主人公バナージ・リンクスがネオ・ジオンの隊長スベロア・ジンネマンと共に砂漠を旅している際、ジンネマンに説法されての逆ギレセリフ。失恋した自分を慰めてくれた親友とかに言うと、ちょっとスッキリするんじゃないかな(友情にヒビが入るかもだけど)。

「俺を独りにするなぁ! 」(「機動戦士ガンダムUC」より)

マリーダ・クルスが再調整(洗脳)されてユニコーンガンダム2号機で暴れまわっている最中、彼女を我が娘のように思っている上官、ジンネマンによる魂の咆哮。付き合っていた彼女が、別れ話の末に去っていく後ろ姿に思い切り言い放つと女々しさが際立って何かいいぞ!!

フラれたからって、自分の生まれの不幸(ルックスとか……)を呪うのはナンセンス。すぐさま次の恋に想いを馳せつつ、フッてくれた子には「いい女になるのだな」って渋い言葉を言えるぐらいになりたいものですね。勝利の栄光を君に!!

(文・A4studio昌谷大介)