Hotels.comは15日、中国人海外旅行客の動向に関する調査「Chinese International Travel Monitor(CITM)」の最新版を発表した。それによると、インターネットなどのテクノロジーが中国人旅行者急増の大きな要因となっていることがわかった。

調査対象は、中国人海外旅行者3,000人以上および世界各国のホテル従業員3,000人。調査期間は、2014年4月~5月。

2013年の中国人海外旅行者は9,700万人で、2012年より1,400万人増加。調査に参加した世界各国のホテル従業員の半数以上が、中国人宿泊客は過去12カ月よりも増加したと回答し、36%が中国人旅行者の流入は今後1~2年間でホテル産業に最も影響を与える要素のひとつになると考えていた。

調査開始以降初めて、中国人旅行者の半数以上に当たる53%がWebサイトやモバイルアプリを利用してホテルを予約していると答え、2013年の45%を上回った。また、半数弱が旅行のリサーチのためにオンラインホテル予約サイトやレビューサイトを利用していたほか、3人に1人がソーシャルメディアをチェックしていた。

Sources of information that Chinese travellers use and rely on most when researching international travel(出典:Hotels.com Webサイト)

中国人旅行者の84%が旅行中や帰国後に海外旅行の写真や体験談をソーシャルメディアで共有すると回答。さらに、ホテルで最も重要なサービスとして無料Wi-Fiサービスの提供を選んだ人は59%に上った。

個人旅行を好むと回答した中国人旅行者は3人に2人で、2013年と比べて5%上昇。また、ホテル従業員の60%以上が個人旅行者数はこの2年間で増えていると答えた。