日本政府観光局(JNTO)は18日、2014年5月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、5月の訪日外国人数は前年同月比25.3%増の109万7,200万人となり、5月として過去最高、単月としても2014年4月(123万1,500人)に次ぐ人数となった。

航空座席の供給量拡大や東南アジアでの査証免除に加え、航空会社、旅行会社との共同広告や旅行商品造成の支援、訪日旅行のプロモーションなどにより、好調が続いている。

国・地域別に見ると、台湾とインドが年間を通じ、単月として過去最高を記録。また、中国、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツが5月として過去最高を更新した。

2014年5月 訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局Webサイト)

このうち、台湾は前年同月比44.1%増の28万2,000人と、2カ月連続で過去最高を記録し、5月までの累計で韓国を上回った。中国はクルーズ船の寄港や3月以降の航空機の新規就航、増便が貢献し、同103.3%増の16万5,800人。一方、韓国は旅客船沈没事故が影響し、同14.6%減の19万5,300人となった。

東南アジア諸国はすべての国・地域で5月として過去最高となり、特にタイは26カ月連続、ベトナムは29カ月連続で過去最高を更新。欧州豪地域も概ね好調で、5月として過去最高に届かなかった英国も前年同月比10.7%増の1万6,900人に伸びた。