扶桑社はこのほど、書籍『ビットコインから始まる真のIT革命 ヤバイお金』を発売した。著者は投資ライターの高城泰氏。価格は1,404円。

『ヤバイお金』表紙(出典:扶桑社Webサイト)

ビットコインの取引価格は2013年の1年間で100倍に上昇し、一躍「時の通貨」となった。しかし、2014年2月には日本国内における大手取引所だったマウントゴックスが、ハッキング被害で500億円相当のビットコインを紛失して倒産したため、大暴落。一方、映画『ソーシャル・ネットワーク』に登場するウィンクルボス兄弟らが目を付けるなど、多くの人たちを魅了してきたという。

このような危うい値動きや一癖ある人々のおかげで、ビットコインを「怪しい電子マネー」と勘違いしている人も多い。だが、「本当にヤバイ」のは国・中央銀行などの認証機関の裏付けなしに、ゼロに近いコストで「正しい取引」の証明を実現した「アナーキズム溢れるその思想とシステム」という。同書は、通貨の域を超え、資産や権利を承認するシステムなどへの応用が進む暗号通貨の仕組みとその影響などを、わかりやすく解説する。

主な内容は、「第1章 ビットコイン 夜明けとバブルとその崩壊」「第2章 ビットコインを作り、育て、利用した変わり者たち」「第3章 発行主体のないビットコインのカラクリ」など。

著者の高城泰氏は1975年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。編集プロダクション「ミドルマン」所属。FXを中心に株や保険など金融関連の記事や広告、単行本、Webサイトのプロデュースをてがけている。