伝説のポップグループ"ザ・フォー・シーズンズ"の実話を描いた、クリント・イーストウッド監督最新作『ジャージー・ボーイズ』(9月27日公開)の予告映像が3日、公開された。

メイキング写真(左がクリント・イーストウッド監督)

本作は、米ニュージャージー州出身の4人の若者で結成し、1960年代に世界的な人気を誇ったザ・フォー・シーズンズの真実の物語を描いた作品。ブロードウェイで8年以上のロングランを続け、演劇界の最高峰トニー賞を受賞した大ヒットミュージカルをもとに、『ミリオンダラー・ベイビー』『グラン・トリノ』などで知られるクリント・イーストウッド監督により映画化が実現した。

本作では、彼らの友情と裏切り、栄光と挫折を、「シェリー(Sherry)」「恋のヤセがまん(Big Girls Don't Cry)」など名曲の数々とともに描き出す。そして、世界中のアーティストたちにカバーされている名曲「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」誕生の裏に隠されたドラマにも迫る。

「ザ・フォー・シーズンズの音楽は昔から好きだった」というイーストウッド監督は、「私が興味をもったのは、半分不良みたいな若者たちがどうやって成功したのか、という点。彼らはギャングのそばで育ち、ケチな犯罪などもやっていた。刑務所に入った者さえいた。だが、その後、音楽が彼らをそこから引っ張り出したんだ」と、彼らの背景にあるドラマに一番惹かれたと言う。

そして、「この映画を観終わった人々は、きっと歌を口ずさみながら映画館から出てくる。それだけでなく、彼らの歌がどこから生まれたかという背景を楽しみながら知ってほしいし、そのレガシーが今でもしっかり伝わってくる4人の若者のことを覚えていてほしいね」と期待している。

『ジャージー・ボーイズ』の場面写真

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