7月4日スタートのTBS系連続ドラマ『家族狩り』(毎週金曜 22:00~)の制作発表会見が1日、都内で行われ、キャストの松雪泰子、伊藤淳史、北山宏光(Kis-My-Ft2)、篠田麻里子、平岡祐太、山口紗弥加、井上真樹夫、浅田美代子、財前直見、遠藤憲一が出席した。

左から、ドラマ『家族狩り』キャストの伊藤淳史、松雪泰子、遠藤憲一

同ドラマは、直木賞作家・天童荒太の同名小説を実写化したミステリー作品。アルツハイマー型認知症の父親を持つ児童心理司・游子(松雪)、家庭を作ることに抵抗を感じている高校教師・浚介(伊藤)、仕事のために家族を犠牲にしてきた刑事・馬見原(遠藤)は、それぞれの問題と向き合いながら、とある一家心中事件に巻き込まれていく――というストーリーとなっている。

主演の松雪は、「本当に見応えのあるドラマ。キャストの1人ですが、映像が素晴らしく完成度の高さに感動しています」とドラマの仕上がりに胸を張り、「最終回まで観るとタイトルの深い意味が分かる。あらゆる家族の形態がリアルに存在しているので、すべての人に観て欲しい」とアピール。また、伊藤が「本当に熱い問題作。ギリギリのところまで映像化してる」と熱弁すると、松雪は「伊藤くんはすっごく明るくてみんなを楽しませてくれた。支えてもらいました」とにっこり。「うれしいですね。耳が赤くなっちゃう」と照れる伊藤は、「松雪さんは現場の空気をコントロールしてくれました」とねぎらいの言葉を返していた。

一方、「日常生活が丸ごと描かれた刑事役をやってみたかった」と言う遠藤は、「すごく面白くて『1話だけのまぐれかな?』と思ったけど2話もすごい。本当に奇跡的な作品」と太鼓判。そんな遠藤の娘・真弓を演じる篠田は、「父親を憎むシーンは辛かったけど、こんなにやりがいがある役を頂けて光栄です」と笑顔であいさつ。父親への憎悪から不良になり、更生後は1児の母親になるという役どころだが、撮影現場では遠藤と親しくしていたようで、「すごく仲が良い。一方的にベタベタしてる」と遠藤がニヤけると、篠田も「さっきもプレゼントをいただきました」と明かし、キャスト陣は「えーっ!」と驚きの声を上げていた。

また、会見には、原作者の天童と主題歌「Shout」を担当した4人組ロックバンド・androp(アンドロップ)も出席。同ドラマについて「真実や辛さを見据えるからこそ、凛とした未来がある」と話した天童は、「ここまで深く家族の真実を取り上げた作品は知らない。このドラマの原作者であることが誇りです。歴史に名を刻むドラマなので、見ないともったいない」と熱く語っていた。