オフィスのトータルインテリアデザインや内装工事、設計施工などを手がけるスカンジナビアン モダンは6月13日、電動昇降デスク「Sit&Stand(R)デスク」について、国内の販売実績についての記者会見を行った。

右からEDSBYN マーケティング・ディレクター Magnus Vanbery氏、映画コメンテーター LiLiCoさん、スカンジナビアン モダン 社長 岡部登紀子氏

スウェーデンでは、従来社員の体格に合わせてデスクを購入していた

会見に現れたのは、スウェーデンEDSBYN(イェッツビン) マーケティング・ディレクター Magnus Vanbery(マグナス・ヴァンベリー)氏、映画コメンテーターのLiLiCoさん、スカンジナビアン モダン 社長 岡部登紀子氏。

同商品は電動で上げ下げすることが可能。「座り続けることは身体に悪い」といった調査結果が広まったことなどから、現在人気が上がっているという。スウェーデンをはじめとする北欧諸国では標準的に使用されており、近年では北米西部シリコンバレーのIT企業などでも続々導入されているそう。

大手メーカーであるスウェーデンのEDSBYN(イェッツビン)社では、過去8年で140%の販売伸長率を記録。国内唯一の販売総代理店を務めるスカンジナビアン モダンにおいても前年対比140%台の伸び率を連続達成している。

Sit&Stand(R)デスク

ヴァンベリー氏「『Sit&Stand(R)デスク』は、みなさんご存知のエリクソンから相談を受けたのがスタートでした。スウェーデンでは、従来社員の体格に合わせてデスクを購入していたのですが、エリクソンの方から『フレキシブルで、様々な人の体型に合うオフィス環境が必要だ』と言われたのです」

当初のねらいとしては、一台のデスクを多くの社員にあわせるということでコストダウンを図っていたが、今日ではむしろ健康的な側面が評価され、北欧での主流となっているという。

新しいと思われがちな同商品だが、実は1980年代から存在し、回転軸を使って手動で上げ下げをしていたという。90年代後半から2000年代にかけて、電動式となっていった。

ヴァンベリー氏「北欧では"アクティビティベースオフィス"といって、会社の中で何を行うかによってレイアウトされたオフィスが標準的であり、上司と部下が分け隔てなく仕事をしています。そのような環境で、『Sit&Stand(R)デスク』が社内のコミュニケーションやクリエイティビティの向上にも一役買っているのです」

いろんな体型の人にも合うデスク

会見には映画コメンテーターのLiLiCoさんも登場。スウェーデン人の父を持ち、18歳まで同国にいたというLiLiCoさんは「今の話を聞いて完全にホームシックになってしまいました(笑)」と、スウェーデンの話に懐かしさを見せた。

LiLiCoさん「やっぱり、スウェーデンのオフィスを見ると、日本とかなり違いますね。(オフィスで使う家具として)すごく大事だなと思うのは、周りを選ばない、いろんなオフィスに合うということ。このデスクはオフィスだけでなく、いろんな体型の人にも合います。また1か100かじゃなくて、二日酔いでちょっとぐったりしたとき、元気なとき、立ってお仕事をしたいとき、と自由に机の高さを変えられるというのがいいですよね」

「1日に映画を5本くらい観て、原稿に起こさなければならない日もある」とLiLiCoさん。電動のため、手軽で安全に上げ下げができることを試して「スウェーデン人って頭いいと思います(笑)」と語った。