新宿西口駅前眼科院長・赤座英里子先生

最近、カラーコンタクトレンズによる目の障害が報道されることが増えている…そう感じている方も多いのではないだろうか。そこで今回、新宿西口駅前眼科院長・赤座英里子先生にお聞きしたところ、どうやら品質以前に、使い方の問題が大きいそう。カラーコンタクトでなくても使い方が間違っていれば目のトラブルは十分起こりうる。あなたやお子さんの使い方は大丈夫?

おしゃれのためなら…の非常識!

まずは、赤座先生にカラーコンタクトによるトラブルについて実情を聞いた。やっぱり、カラコンの患者さん、多いですか?

「本当に多いです。特にカラーコンタクトの利用が多い10代に多いですね。若い方は、間違った使い方をする方が多いのです。たとえば、先日受診した10代の女性はカラーコンタクトを2年間はずしていませんでした」

2年間!。彼女の目は「角膜パンヌス」というひどい状態になっていた。「パンヌス」とは角膜(茶目)が酸素不足となり、本来角膜にはないはずの血管が角膜に侵入して白く濁るもので、視力も低下する。細菌感染を起こす「角膜潰瘍」になれば、入院して手術が必要になることもある。それでも彼女はカラーコンタクトをつけ続け、1か月後にまた同じ症状で受診したという。

「自分の体より、おしゃれへの関心が強い。おしゃれのためならがまんしてつけてしまうんですね」

コンタクトレンズ障害の原因は「使い方」にある

カラーコンタクトも含め、コンタクトレンズによる目のトラブルを「コンタクトレンズ障害」といい、現在急増している。赤座先生によれば、10代には特に多く、角膜の感染症の8割はコンタクトによるものだ。さらに最近は40~50代にも黒目を大きく見せるサークルレンズの利用者が増えている。「その分、コンタクトレンズ障害の年齢層も広がっている」と赤座先生。そして、コンタクトレンズ障害の多くは、まちがったレンズの使い方が原因だ。

「レンズをつけたまま寝てしまったり、使用期限を超えても使い続けたり。2weekタイプのソフトレンズは2週間が上限なのですが、それを過ぎても使い続けることを『装用オーバー』と呼んでいます」

お恥ずかしい話だが、筆者もかつて若い頃、お金がなかったので「少しでも長く」と使い続け、文字通りひどい“目”に遭った経験がある。一見、レンズは2週間くらいでは何も変わらないように見えるが、実は目の粘膜から出るたんぱくで汚染されている。そこへばい菌が入るとたちまち悪化してしまうのだ。

「目の充血や痛み、やたら涙が出たり、ものがかすんで見えるなどの自覚症状がある時はつけない方がいいのですが、10~20代ではめがねを持っていない人も多くて、無理につけてしまうのです。ハードレンズだと痛くてつけられないので重症化は避けられますが、ソフトレンズの場合『バンテージ効果』といって、多少傷があってもつけると痛みを感じにくくなるため早期発見が遅れ、重症になりやすいですね。ソフトレンズの装用期間はきちんと守り、ハードレンズも1~2年で交換してほしい。どちらの場合も3か月に1回は症状がなくても定期検診を受けるようにしてください」

コンタクトレンズは眼科医で処方を

日本コンタクトレンズ協議会の調査によれば、コンタクトレンズ障害が最も起きやすいのが1週間連続装用タイプ。以下、ソフトレンズの常用タイプ、2weekタイプ、ハードレンズ、ソフトの1dayタイプの順だという。

「眼科医としては、1dayタイプが一番安全だと言えます。コストの問題があるので最終的には個人の好みですが、どうしても1dayを勧めたい人にはそうアドバイスしています」

知りたい!1dayが“ぜひともおすすめ”なのは、どんな人なのだろう。

「通年性や季節性など、目のアレルギー症状がある人です。まぶたの裏に目やにが出やすく、『2週間はもつはず』と思っていてもレンズが早く汚れるからです。その上、レンズに蓄積したたんぱく質でアレルギー症状が悪化することもあります。また、水泳などのスポーツをする方、ホコリの多い職場で勤務する方も1dayタイプがおすすめです」

赤座先生はコンタクトレンズ処方の際、必ず診察でアレルギーがあるかどうかを確かめ、患者さんのライフスタイルも聞いているという。 「目のカーブは一人ひとり異なるので、自分の目にレンズが合うかどうかも大切なポイントです。ですから、コンタクトレンズを買うときには、必ず眼科専門医の診察を受けていただくことが大切です」

なるほど、単に好みに合うものを選んでいるだけでは安全とはいえない。プロである眼科医のアドバイスを受けて体に合ったものを選ぶ。それが正解。

レンズのケア:こすり洗いは必須!

最後に、レンズの扱い方、ケアの仕方のポイントについてもお聞きした。

「まず、レンズを出し入れする前に必ず手を洗ってください。レンズをはずすときは、爪を立てずに指の腹でつまむように。レンズの洗い方ですが、最近は1滴たらすだけで洗浄、すすぎ、消毒、保存効果があるという簡単なクリーナーがあります。でも、レンズに付着したたんぱく質や脂質などの汚れを落とすには、やはりこすり洗いは必要です」

毎日使うものだけに、レンズのケアにはなるべく手間をかけたくない。でも、レンズはどうやら私たちが思っているより汚れているものらしい。少しの手間を惜しんで大切な目が大きなしっぺ返しをくらうことを考えれば、こすり洗いくらい何だ、という気になってくる。本来、視力を上げるために使うコンタクトレンズで、視力低下してしまっては本末転倒だ。気軽に使えるコンタクトレンズだが、眼科医の処方のもと正しく扱うようにしたい。

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