「ニューヨークのカップケーキ」と言えば、それだけでピンとくる方もいるかもしれない。6月16日にオープンを迎える「マグノリアベーカリー表参道」は、世界中に熱狂的なファンを持つというアメリカ・NY生まれのケーキショップだ。満を持して日本に上陸した同店の模様を、開店に先がけてお届けする。

カップケーキが代名詞

火付け役は人気ドラマ

店内には額縁に入った「セックス・アンド・ザ・シティ」の1場面が

同店は、1996年7月にアメリカ・ニューヨークにて誕生。ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」をきっかけにブレイクし、「プラダを着た悪魔」や「ゴシップガール」など人気映画やドラマにも登場。いま、世界中から注目を浴びているケーキショップだ。

そんな同店の代名詞ともいえる主力商品が、種類も豊富な「カップケーキ」である。ブレイクのきっかけとなったドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」でも、主人公のキャリーとミランダがNY店の前に座ってほお張っているのは、同店自慢のカップケーキ。ちなみにこの場面は、額縁に入れて店内に飾られている。

手のひらサイズのカップケーキは、しっとりとした生地にパステルカラーの色鮮やかなバタークリームがのっており、その色とりどりの見た目でディスプレイを見ているだけでも楽しくなってくる。

生地はバニラとチョコレートの2種類で、バタークリームもバニラフレーバーとチョコレートフレーバーの2種類を提供。そのほかにも、バナナやココナッツ、キャラメルといった、個性豊かなフレーバーのカップケーキが用意されている。

ショーケースにはカップケーキがずらり

カップケーキは満足感たっぷり

中でも最もスタンダードなメニューは、「CLASSICS」と名づけられたシリーズのバニラカップケーキだ。一口食べてみると、一瞬で濃厚なバニラの香りが広がる。しっとりと充実した生地と軽い口当たりのバタークリームは、どちらも強烈に甘いがしつこくない。

ケーキはアメリカの昔ながらの製法で作られており、ヨーロッパの洋菓子とは趣の違うおいしさと重厚感を味わえる。手のひらサイズながら、たっぷりのケーキを食べたような満足感を堪能できるスイーツだ。「CLASSICS」はバニラとチョコレートの2種類の生地を選べるメニューで、価格は430円となっている。

色とりどりの「CLASSICS」カップケーキ

同店ではほかにも、チーズケーキやクッキーなどさまざまなスイーツを販売する。中でもバナナプティングは工夫の詰まった一品で、たっぷりのカスタードクリームにフレッシュバナナをトッピングし、さらにバニラウエハースの層が重ねられている。この3つの異なる食材が混ざり合うことで互いの味を引き立て、全体的にしっとりとした食感になるように計算されているのだ。

バナナの果実感もあいまって、甘くクリーミーながらあっさりとした味わいに仕上がっている。さわやかなスイーツをお求めの方にオススメしたい一品だ。価格は10オンスで680円、13オンスで880円となっている。

バナナプティング

アメリカン・クラシックを体験してみて!

「マグノリアベーカリー」オーナーのスティーブ・アブラムス氏は、「ケーキの味だけでなく、焼きたてのお菓子の香り、スタッフがケーキをアイシングするパフォーマンス、心のこもったおもてなし、ヴィンテージ風に仕上がった店内など、五感で店を堪能してほしい」と語った。

「マグノリアベーカリー」オーナーのスティーブ・アブラムス氏

店内のキッチンはガラス張りになっていて、カップケーキが作られていく様子を店舗の内外から見ることができる。素朴な印象だったスポンジ生地が、クリームやフルーツ、アラザンなどでデコレーションされていく内に、食べるのがもったいなくなる程の愛らしさをまとっていく。その鮮やかな手さばきを見ているだけでも、何だかわくわくしてくる。

また、どこか懐かしい雰囲気の内装は、ヴィンテージ風の装飾がポイントとなっている。良質な「アメリカン・クラシック」を、ケーキのみならず店全体で体現するマグノリア・ベーカリー。ついケーキに夢中になってしまいそうだが、足を運んだ際はお店全体にも注目してみてほしい。

「マグノリア・ベーカリー表参道」の所在地は東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE(ジャイル)B1階で、営業時間は11:00~22:00、GYREの休業日に準じて休業となる。

ケーキを作る様子を見ることができる

店内はどこか懐かしい雰囲気

心のこもった接客も

※価格は全て税別