日本自動車連盟と警察庁は、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取り付け状況、着座状況」調査を実施した。

チャイルドシートの取付け状況は?

使用率は過去最高に

チャイルドシートの使用状況に関しては、6歳未満の子ども全体の使用率は61.9%だった。前年と比べて1.7ポイントの増加で、2002年の合同調査開始から最高の使用率となっている。

また、子どもの年齢別に見ると、1歳未満の乳児に対する使用率は83.4%だったが、5歳児の使用率は40.5%というように、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が急激に低下する傾向が見られた。

チャイルドシート使用率

子供の年齢別にみた使用率

チャイルドシートの取り付け状況については、取扱説明書通りに正しく取り付けられていたチャイルドシートは全体で39.5%だった。また、ミスユース(間違った使い方)の多くはチャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締め付け不足」で、ミスユース全体の70.1%を占めた。

チャイルドシートの着座状況についても調査したところ、取扱説明書どおりに正しく着座していた子どもは全体で60.4%だった。乳幼児・幼児用のシートでは「ハーネス(チャイルドシートの子供用ベルト)の高さ調節と締め付けの不適正」というミスユースが多く、学童用シートでは装置に対する使用時期が早すぎる「体格不適合」が多く見られた。