アイドルグループ・AKB48の大島優子の卒業コンサートが8日、東京・味の素スタジアムで行われ、7万人のファンが駆けつけた。
3月30日に国立競技場で行う予定だった卒業セレモニーが荒天で延期となり、「大島優子卒業コンサート in 味の素スタジアム ~6月8日の降水確率56%(5月16日現在)、てるてる坊主は本当に効果があるのか?~」としてこのたび開催。コンサートは、井上ヨシマサのピアノ生演奏で大島が歌う「泣きながら微笑んで」で幕を開け、序盤では、前日の総選挙で1位に輝いた渡辺麻友をはじめとする新選抜が、初パフォーマンスとして「少女たちよ」を披露した(川栄李奈、生駒里奈は不参加)。その後、姉妹グループ、チーム8、塚本まり子の大人AKB48なども登場した。
終盤は大島のステージとなり、「青春の稲妻」では"心友"と呼び合う宮澤佐江とタップダンスを、「エンドロール」では松井珠理奈らとキレにあるダンスを披露し、ユニット曲「禁じられた二人」では初という高橋みなみとのペアで歌った。アンコール明けには、大島のAKB48メンバーとしての歴史を振り返る映像が映し出され、秋元才加や野呂佳代など旧チームKメンバーが祝福に駆けつけた。そして、「支え」では、260人以上のメンバー一人ひとりと言葉や握手を交わして"優魂"を継承し、最後は"戦友"と認め合う高橋みなみと抱き合った。
大島は「まさか自分の名前がコンサートに入るなんて思ってもみなかったことでした。たくさんの方の思いがここに集まっていると思うと…本当に私の人生の誇りです」と感激し、「一番大切にしていたことは、感謝の気持ちと隣にいるひとを大事にしようということです。私は本当に卒業生も含めこのメンバー、この家族に入れて本当によかったと思います。この8年間を思えば、この先何でも乗り越えられると思います。それだけ私に勇気と力をくれました」と涙を浮かべながら8年間を振り返った。
続けて、「AKB48がもっともっと今以上に大きくなって皆から愛されるグループになるように願っています」と願い、「芸能人のいち推しって言えば?」という投げかけに「優子!」と答えるファンに、「って言い続けてほしいなって思うので、ずぅーと推しメンでよろしくお願いします!」と呼びかけた。そして、初センター曲「ヘビーローテーション」を歌いながらフライングブランコに乗ってステージから飛び立ち、「行ってきまーす!」と笑顔で別れを告げた大島。残されたメンバーも「行ってらっしゃーい!」と元気に送り出し、ラストは「ラブラドール・レトリバー」で締めくくった。
(C)AKS