6月6日スタートの舞台『昔の日々』の会見が5日、東京・日比谷の日生劇場で行われ、堀部圭亮、若村麻由美、麻実れい、演出家のデヴィッド・ルヴォーが出席した。

左から、麻実れい、若村麻由美、堀部圭亮

同舞台は、ノーベル文学賞を受賞したイギリスの劇作家であり詩人でもあるハロルド・ピンターの原作『昔の日々』(1970年)を、世界的に活躍している演出家、デヴィッド・ルヴォーが演出した作品。静かな海辺の片田舎で暮らしていたディーリィ(堀部)とケイト(若村)のもとに、ケイトの旧友であるアンナ(麻実)がやってきた。3人の間で、三者三様の"昔の記憶"が語られていく。

デヴィッド・ルヴォーの作品は、『令嬢ジュリー』以来、15年ぶり3回目の出演となる若村は「より深く、より豊かになっていて驚きました。以前も素晴らしい演出でしたけど、こんなになってビックリしました」と久々の再会に喜びながら「私たち(若村、堀部、麻実)は勇者3人なんですね。勇敢な戦士みたいなもので、自分たちの限界を決めてません。どこまでもいけると信じて、この舞台に立ちます!」と気合十分。一方、ルヴォー作品初出演の堀部は「厳しいですけど、高圧的という訳ではなく、いろんな例を出してイメージを伝えてくれます。凄く楽しいですね」と満足げで「(話が)不条理とか難解ではなく、一つひとつが伝われば、最後は"うぉ~"と思われると思います」と話した。

久し振りの日本公演となるデヴィッド・ルヴォーは「日本で仕事を20年以上させていただいたその日々がなければ、この作品はなかったと思います。これまでやってきた作品の一歩進めた形がこの作品で、新しい世界にまた踏み出せるのかと思っています。とてもシンプルで、3人が過去に何があったのか喧嘩をしている、ただそれだけです。人間がこういうことがあったということを、その場ででっち上げるように話を作っていく様子に面白さがありますよ」とアピールしていた。舞台『昔の日々』は、6月6~15日(9日は休演)に東京・日比谷の日生劇場、6月19~22日に大阪・茶屋町のシアター・ドラマシティでそれぞれ公演される。