人気アニメ『機動警察パトレイバー』の実写プロジェクトで、2014年7月12日に第3章が公開される映画『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』の予告編が公開された。

『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』エピソード5「大怪獣現わる 前編」メインビジュアル

第3章は、エピソード4「野良犬たちの午後」と、エピソード5「大怪獣現わる 前編」の2つで構成。先日に公開された昭和レトロで特撮感を全面に出したビジュアルでも話題となった第3章の予告編は、テロリストに人質にとられる隊員たちのドタバタが描かれたエピソード4、どこかレトロ調なシバシゲオこと千葉繁のナレーションと相俟って、往年の怪獣映画を彷彿とさせるエピソード5と、見どころの多い予告編に仕上がっている。

「THE NEXT GENERATION パトレイバー」第3章 予告


エピソード4「野良犬たちの午後」では、特車二課のライフラインであるコンビニで、真野恵里菜が演じる主人公・泉野明と重武装したテロリストが遭遇。捕らわれた明を探しにきた、佑馬(福士誠治)や山崎(田尻茂一)も次々と人質になり、特車二課御用達のコンビニが突如大事件の現場に。後藤田隊長(筧利夫)の秘策と共にイングラムと、特車二課の最終兵器:カーシャも登場。今回のイングラムは遠隔操作を披露するも、歩行すら危うい状況――いつにも増して本格的な事件発生に、動くイングラムのシーンもふんだんに盛り込まれながら、AK47を駆使したカーシャのアクションも華麗に描かれている。

そして、熱海在住の押井守総監督自らが前後編で熱海の怪獣騒動を描くエピソード5「大怪獣現わる 前編」は、嶋田久作扮する碧眼の科学者、金星人といった怪人物も登場するなど、昭和怪獣映画へのオマージュ溢れるものに。さらに、伝説の大怪獣ガッ○が姿を現し、怪獣とレイバーの絶妙なカップリングに盛り上がる野次馬観光客の増加にほくそえむ市長。イングラムVS大怪獣など、回を追うごとに悪ノリ度を増していく押井ワールド全開のエピソードに仕上がっているという。

『THE NEXT GENERATION ‐パトレイバー‐』は、シリーズ全12話(各話48分)と長編作品(約100分)で構成され、12話を全7章に再構成して上映。第4章は8月30日、第5章は10月18日、第6章は11月29日、第7章は2015年1月10日、そして2015年ゴールデンウィークに長編映画が公開される。総監督と脚本には、当時のアニメシリーズを手がけた押井監督を迎え、音楽は川井憲次氏が担当。主人公・泉野明役に真野恵里菜、塩原佑馬役に福士誠治、カーシャ役に太田莉菜、シバシゲオ役に千葉繁、後藤田継次役に筧利夫と豪華キャストが名を連ね、これまで培ってきた知見や技術、そして最新CG/VFX技術を駆使して新たな『パトレイバー』が描かれる。

(C)2014 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION –PATLABOR-」製作委員会