5月30日公開の映画『薔薇色のブー子』の前夜祭舞台あいさつが29日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務めたアイドルグループHKT48の指原莉乃をはじめ、共演のユースケ・サンタマリア、ムロツヨシ、志賀廣太郎、福田雄一監督が出席した。

左から、ムロツヨシ、ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、志賀廣太郎、福田雄一監督

同作は2013年度AKB48選抜総選挙で第1位に輝いた指原を主演に、テレビドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなどの福田監督がメガホンをとったドタバタコメディー。いつかは少女漫画みたいな出会いがあると信じる女子大生のブー子(指原)が、ツイッターでジョニー・デップ似(自称)のスパロウさんと知り合い、会う約束をしたことから起こる騒動を描く。

指原は本作で落とし穴に落ち、奇抜なヘアスタイルにさせられ、数々の不幸に見舞われるほか、アイドルとして捨て身の変顔まで披露するコメディエンヌぶりを発揮。とことん体を張って挑んだ〝福田ワールド”に「チラシのキャッチコピーには『日本よ、これは映画か!?』と書いてあるけど、映画じゃなくて何なのかよく分からないような」と独特の世界観を表現しつつ、「長めのコントと思っていただければ気楽に楽しめると思います」とアピール。試写会で先に観たファンから「ツイッターで『初めてこんな面白い映画を観ました』と言っていただきました」と嬉しそうに話した。

そんな指原とこれまで『劇場版 ミューズの鏡 マイプリティドール』や『コドモ警察』、『俺はまだ本気出してないだけ』など数々の作品で組んできた福田監督は、「さっしーと出会った日に思い付いた企画がこれです。念願の作品がようやく初日を迎えることに感無量でございます」とあいさつ。「笑いに関しては全力で立ち向かった映画なので、ぜひ笑っていただければ」と期待を込めた。

また、この日は先日岩手県のAKB48握手会で起きた傷害事件の余波か、入場時にはスタッフが荷物検査を実施。イベントの冒頭では指原が自ら「この度はご心配をかけてしまい申し訳ございませんでした」と事件に触れて謝罪し、「入山(杏奈)も川栄(李奈)も、守ってくれた警備員の方も徐々に回復しています。わたしもその分、元気にがんばりますのでよろしくお願いします」思いを語った。