博報堂こそだて家族研究所はこのほど、既婚で妊娠中~12歳の同居する子供(長子)が居る20代~40代の女性1,079人を対象とした調査「子供のデジタル情報機器の使い方」の結果を公表した。調査期間は1月17日~30日。

子どもの情報機器の利用状況

まず、子供に使わせている情報機器について聞いたところ、全体ではスマートフォンが30.1%、携帯電話(スマートフォン以外)が13.7%、パソコン4が5.7%、タブレットPCが16.4%という結果となった。

年齢別に見ると、スマートフォンについては0~3歳で20.1%、4~6歳で33.3%と、その他の情報機器と比較して、子供の年齢が低いときの使用率が高いことが分かった。一方で、7歳以上になるとパソコンの使用率が高くなり、7~9歳で61.4%、10~12歳で77.9%となった。

また、実際に子供にどのように情報機器を使わせているかを尋ねると、「親の端末もしくは家族共有の端末があり、親の許可があるときのみ使ってよい」としているものが大多数派だった。「子ども専用の端末があり、子どもが自由に使ってよいもの」はスマートフォンで3.0%、携帯電話(スマートフォン以外)で4.9%、パソコンで1.2%、タブレットPCで1.3%と、いずれも5%未満の少数派であった。

次に、子供の情報機器の使用目的について聞いたところ、通話が32.8%で1位となり、以下、無料動画が31.9%、ネット検索が21.4%と続いた。年齢別で見ると、10~12歳はネット検索(53.4%)が最も高くなるほか、無料動画サイトやメール、音楽を聞くなど他の年齢では使っていない機能を使いこなすようになっている。一方で「知育・教育系アプリ」については、4~6歳が最も多く24.5%となった。

子どもが情報機器で行っていること

子供と情報機器の関係について、使い方などについて悩んでいることや不安に思うことがあるかを尋ねると、半数以上が「ある」と回答。悩みの内容については、子供が低年齢のうちは「情報機器を与える時期」や「情報機器の与え方」などの悩みが比較的高く、年齢が上がると「有害情報へのアクセス」「ネット上の友人とのトラブル」といった悩みに変わっていく傾向が見られる。

子どもに情報機器与える上で悩みがあるか

また、子供と情報機器の関係で「期待していること」について聞いてみると、「楽しく勉強することができる」が33.1%、「情報機器を使いこなせるようになる」が29.3%、「知識の幅が広がる」が28.8%となった。