JR北海道は2日、北海道新幹線開業に向けた設備検査などによる列車への影響について発表した。10月以降、青函トンネルを夜間に走行する列車に関して、運休や時刻変更などが発生する場合があるとのこと。

北海道新幹線開業に向けた設備検査の影響で、寝台特急「北斗星」など夜行列車にも運休や時刻変更が発生する場合があるという

北海道新幹線は2015年度末の新青森~新函館(仮称)間開業に向けて工事が進められ、10月から設備検査が開始される計画となっている。

この検査は、開業後に使用する車両を実際に走らせ、土木構築物・軌道・電車線・信号設備などの機能を確認するというもので、まず青函トンネルを含む区間(新中小国信号場から木古内駅まで)で貨物機関車による設備検査を実施。12月から奥津軽(仮称)~新函館(仮称)間で新幹線車両を使用した設備検査を行い、2015年度は新青森~奥津軽(仮称)間を含む全区間に拡大して実施される。

新青森~新函館(仮称)間のうち、新中小国信号場から木古内駅までの区間は日中の時間帯、海峡線として列車が運行されている。設備検査は夜間の時間帯に行われるが、検査内容によっては、列車を運行しない時間帯が通常より拡大される日があるという。

この影響で、寝台特急「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」や急行「はまなす」など、海峡線を夜間に走行する旅客列車・貨物列車を中心に、運休・時刻変更・運転日の変更が発生する場合も。これら夜行列車の10月以降の運行計画に関して、「詳細につきましては、決まり次第お知らせいたします」としている。