ヤマハ発動機は16日、150ccのスーパースポーツモデル「YZF-R15」を、従来のインドに加えてインドネシアでも生産を開始し、5月から同市場で発売すると発表した。価格は2,800万ルピア(ジャカルタ乗り出し価格)。

「YZF-R15」(インドネシアモデル)

YZF-R15は、「YZF-R」シリーズ直系のボディデザインやスポーティな走行性、市街地での扱いやすさなどが特徴という150ccクラスのスーパースポーツモデル。2008年からインドで製造・販売を行っており、このたびグループ会社のYIMM(PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing)によって、インドネシアでの製造・販売も開始される。

近年、インドネシアの二輪車市場では、スクーターだけではなくスポーツモデルにも需要の伸長が顕著に現れ、2007年から販売の「V-IXION」は、同国スポーツカテゴリーでトップシェアの人気モデルとのこと。また、YIMMは2009年からレースを活用したマーケティング活動をインドネシアで展開し、「レース」や「スポーツイメージ」を重点に置いたブランド戦略を行っているという。

同社は、今後、アセアン全域にも同様の市場が形成されると想定し、この度のインドネシアを皮切りに、順次「YZF-Rシリーズ」ラインナップ強化による販売拡大およびブランド力の強化を進めていくとしている。