京都市文化市民局元離宮二条城事務所は3月28日、平成26年度の元離宮二条城「築城400年記念 展示・収蔵館」の展示事業について発表した。

「築城400年記念 展示・収蔵館」外観

第1期は4月24日から開始

元離宮二条城では、昭和47年から二の丸御殿の障壁画の模写を行っている。現在、式台、大広間、黒書院および白書院の障壁画のほぼ全てを模写障壁画にはめ替え、原画を順次「築城400年記念 展示・収蔵館」に収蔵し、公開している。展示期間中は、収蔵されている障壁画の原画(オリジナル)を間近に見ることができる。

平成26年は4期にわたって展示内容を変えて公開する。第1期は「待ち受ける虎たち~<遠侍(とおざむらい)>虎の間の障壁画~」で、期間は4月24日~6月22日。展示・収蔵館では初となる、虎の間の障壁画を公開する。

第2期では、白書院の一の間~四の間の障壁画の中から見ごたえある場面を寄りすぐり、一堂に展示する。「<白書院>水墨画傑作選~将軍の居室(きょしつ)に描かれた風景・人物・花鳥~(仮)」の期間は7月11日~9月15日。

第3期は二の丸御殿<黒書院>四の間の、秋の風情に満ちた障壁画を公開する「咲き渡る菊、舞い散る扇~<黒書院>の秋を楽しむ~(仮)」。10月2日~11月30日にわたって展示する。

第4期は「壮麗なる鳥たち~<大広間>に棲(す)む鷹と孔雀~(仮)」をテーマに、二条城障壁画の中でも最も有名な「松鷹図」と二の間の障壁画を公開する。会期は平成26年12月20日~平成27年3月1日。

「築城400年記念 展示・収蔵館」内観

5月17日には、二条城学芸員が、第1期展示事業について詳しく説明するギャラリートークを実施。参加希望者は当日受け付ける。参加料は無料(入城料及び入館料は別途必要)。

開館時間は9時~16時45分(受付は16時30分)。入館料は100円(小学生以上)だが、別途入城料(一般600円、中高生350円、小学生200円)が必要。二条城が休館の場合、同館も休館となる。