ダイムラーAGおよび日本におけるダイムラー・グループ5社は、3年前に発生した東日本大震災における継続的な復興支援を今後も継続していくと発表した。2012年4月に設立されたダイムラー・日本財団イノベーティブリーダー基金は、2015年3月までの事業規模を総額約2億円と想定している。

メルセデス・ベンツ日本をはじめとするダイムラー・グループが、東日本大震災の復興支援を今後も継続する

ダイムラー・日本財団イノベーティブリーダー基金は、被災した地域の創造と変革を担うリーダーの育成を目的として活動している。グロービス経営大学院仙台校から100人以上のビジネスリーダーを輩出するとともに、新規事業15~20件に対し資金助成を行い、被災地での雇用創出に貢献していく予定だ。

同社は2011年4月に救援・復興支援に役立つ輸送力を強化するため、ダイムラー製品を日本財団に寄付した。その内訳は、オフロードトラック「メルセデス・ベンツ ゼトロス」8台、多目的作業車「メルセデス・ベンツ ウニモグ」4台、オフロード車「メルセデス・ベンツ Gクラス」8台、三菱ふそう「キャンター」30台の計50台。いずれも優れた機動性とオフロード性能により、被害の大きい被災地の支援で活躍した。

2013年4月には、メルセデス・ベンツ日本から2台のスマート電気自動車を宮城県東松島市・岩手県釜石市に、それぞれ1年間無償で貸出しを行った。2013年8月には、2年間にわたって復興作業に活躍した「メルセデス・ベンツ ゼトロス」「メルセデス・ベンツ ウニモグ」「メルセデス・ベンツ Gクラス」の計3台が、石川県にある日本自動車博物館に展示された。

ダイムラーAG東京代表事務所 主席代表のアルバート・キルヒマン氏は、「これまで3年間にわたり、日本と世界のダイムラー・グループとの協力体制の下、我々ができることを積極的に行い、数々の困難を乗り越えてきました。被災地の方々の1日も早い復興をお祈りするとともに、今後も強い連帯感を持ち、復興に向けた支援を継続していきます」と述べている。