メルセデス・ベンツ日本は4月より、宮城県東松島市、岩手釜石市にスマート電気自動車の無償貸与を開始する。東日本大震災以降、継続して実施している復興支援の一環。

スマート電気自動車

東松島市と釜石市は復興まちづくり計画において、「スマート・コミュニティ」を中心とした環境未来都市構想を策定している。無料貸与されるスマート電気自動車は、復興計画を進めるためのさまざまな業務に使用される。

スマート電気自動車は2人乗りのコンパクトな電気自動車で、欧州メーカーとして初めて日本市場で量産型を発売した。最高速度は時速125kmで、動力性能にゆとりがあり、フル充電で181kmの航続距離を実現している。充電時間は0%から100%まで約8時間で完了するため、日中の活動後、ひと晩でフル充電することが可能だ。

ドイツ・ダイムラー社ならびにメルセデス・ベンツ日本では、2011年4月、震災復興支援としてメルセデス・ベンツの特殊車両20台を提供。車両は被災地域のNPOなどで支援物資の輸送や復興活動の支援に役立てられた。2年間の期限付きで特別に輸入・使用が許可されたため、今年4月をもってその役割が終了する。同社は今後も、日本で活動する企業市民として、被災地の1日も早い復興を祈り、継続的に支援を行う予定としている。