J.D.パワー アジア・パシフィックは4日、「2014年日本住宅ローン顧客満足度調査(契約編)」の結果を発表した。

同調査では、直近1年以内に住宅ローンの新規借入、借換えを行った人を対象に、金融機関での審査や契約時の経験に対する満足度を測定した。調査期間は2013年12月、調査方法はインターネット、有効回答は20歳以上の男女4,489人。

住宅ローン契約時の満足度を部門別に見ると、特にコミュニティバンク(労働金庫、信用金庫、信用組合、JAバンク)や新形態銀行(ネット銀行やその他新形態の銀行)の満足度が高い傾向にあることが判明。総合満足度スコア(1,000ポイント満点)の平均は、コミュニティバンクが645ポイントで最も高く、以下、新形態銀行が642ポイント、信託銀行が621ポイントと続いた。

部門別の総合満足度スコア

労働金庫は「各種手数料」、信用金庫・信用組合は「担当者」「契約後のフォロー・アドバイス」、JAバンクは「店舗施設」、新形態銀行は「金利」「各種手数料」「付帯サービス」への評価が特に高く、業種により強みが異なっていることがうかがえる。

このほか、住宅ローン新規借入れの16%が女性で2006年頃から増加基調にあるものの、借入先に対する満足度は低いことが判明。また、借換えの中心は男性40~50代だが、借換え先の選定は受動的であることもわかった。