JR西日本は可部線電化延伸事業について、25日に鉄道事業認可を取得したと発表した。開業予定時期は2016年春で、「新可部(仮称)」「新河戸(仮称)」の2駅が設置される。

可部線可部行の普通列車

可部線では2003年12月、非電化区間だった可部~三段峡間が廃止されたが、可部駅から旧河戸駅付近にかけての区間は市街地化したこともあり、廃止前後から電化延伸に向けた各種活動が推進されていたという。JR西日本は昨年2月、可部線電化延伸に関して広島市と合意したと発表。11月27日、鉄道事業法第3条にもとづく「鉄道許可申請」を行い、このほど申請通りに許可を取得した。

電化延伸区間となる可部~新河戸(仮称)間の営業キロは約1.6kmで、建設費は約27億円。開業後の列車本数は1日99本を予定している。JR西日本は同事業に関して、「今後は許可を受けた事業として、鉄道事業法第8条にもとづく工事の施行認可申請など必要な手続きを進め、早期着工、早期開業をめざしてまいります」としている。