「次回の給与改定では何%の昇給が見込まれますか?」

人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメントはこのほど、「2014年度版 ヘイズ給与ガイド」を発表した。同ガイドは、同社を通じて採用活動が行われた2,600社以上の企業を対象に行った調査結果を基に、日本、中国、香港、シンガポール、マレーシアで1,200以上の職種に関する給与及び採用動向をまとめたものとなる。

昇給見込み企業アジア5カ国中最低に

同ガイドによると、日本では2014年中、給与水準の上昇は控えめな範囲にとどまると予測している。本年度について、日本国内の回答企業の64%が「昇給率3%未満」、12%が「昇給なし」と見込んでいる。合わせて76%となり、5カ国平均の31%を大きく上回っている。一方、「昇給率3%以上」の企業は24%で、5カ国平均では69%となる。

国別に見ると、特に中国と、マレーシアの企業が昇給を見込んでいる。3%以上の昇給率を見込んでいる企業は、中国で91%、マレーシアでは89%としている。

同社のリージョナル・ディレクター、ジョナサン・サンプソン氏によると、「アジア全域を通じて、多くの企業が一段とコスト削減への取り組みを強めてきた。このことが給与の上昇を抑える結果につながっており、各社とも利益の拡大を一層重視するようになっている」とのこと。

同ガイドの詳細は、同社のWEBサイトで閲覧することができる。