仙台市交通局は27日、2015年に予定される地下鉄東西線の開業に合わせ、地下鉄・バスで新たな運賃制度を導入すると発表した。

地下鉄東西線の開業に合わせ、仙台市の地下鉄・バスで新たな運賃制度が導入されるという

地下鉄東西線は、八木山動物公園駅から仙台駅を経由し、荒井駅までを結ぶ路線。リニアモーター式の地下鉄が採用され、2015年の開業を予定している。同線の開業を契機に、仙台市交通局は新たな運賃制度として、「地下鉄200円均一運賃」「東西線駅周辺バス100円均一運賃」と、ICカード乗車券「イクスカ」における「ポイントサービス」の3つを導入する。

「地下鉄200円均一運賃」は、市中心部の仙台駅から南北線・東西線3駅までのエリア内(南北線北四番丁~河原町間、東西線国際センター~薬師堂間)において、運賃を一律200円にするというもの。南北線北四番丁~河原町間の現在の運賃は250円で、新制度が導入されれば50円値下げとなる。なお、東西線の仙台駅からの運賃は、川内駅・薬師堂駅まで200円、青葉山駅・六丁の目駅まで250円、八木山動物公園駅・荒井駅まで300円。

「東西線駅周辺バス100円均一運賃」は、東西線の交通結節駅に接続するバス運賃を低額にすることで、乗継ぎ利用の促進と駅周辺の活性化を図ることがねらい。対象エリアは駅前広場を整備する八木山動物公園駅・薬師堂駅・荒井駅の周辺約1.5km以内で、エリア内では地下鉄駅までの利用はもちろん、どのバス停で乗降してもバス運賃が100円になるという。

「イクスカ」のポイントサービスは、地下鉄・バスの利用促進を目的に導入。「イクスカ」で地下鉄・バスを利用した場合、乗車1回ごとに「基本ポイント」が貯まり、一定時間内で地下鉄・バスを乗り継ぐと、基本ポイント以外にもポイントが貯まる。これらのポイントを、有効期間内(利用の翌月から1年間)に地下鉄駅やバス営業所などで「イクスカ」に入金(チャージ)することで、地下鉄・バスの運賃支払いに使うことができる。

新たな運賃制度はいずれも「現段階での案」とされ、認可などの手続きは今後進められる予定。宮城交通バスについても、共同実施する方向で現在協議中だという。