RJCリサーチは28日、企業や地域をPRするキャラクターを一般消費者が評価した「第3回PRキャラクター・ブランド調査」の結果を発表した。それによると、総合ランキング1位に選ばれたのは熊本県の「くまモン」となった。

同調査の対象は、企業、商品、団体、自治体、イベントなどのPRを主目的とするキャラクター。事前調査(2,000人)を行い、認知度上位300キャラクターを選定した後、本調査を実施した。調査期間は2013年6月28日~30日、調査方法はインターネット、有効回答は15~69歳の男女8,911人。

その結果、総合ランキングの1位は熊本県の「くまモン」(総合力スコア85.0点)が獲得。「くまモン」は前回56位から1位にジャンプアップした。2位は前回1位だったソフトバンクの「お父さん犬」(同80.3点)、3位は本田技研工業の「ASIMO」(同80.1点)、4位は不二家の「ペコちゃん」(同79.9点)、5位は滋賀県彦根市の「ひこにゃん」(同72.7点)となった。

総合力ランキング ベスト10(出典:RJCリサーチWebサイト)

前回同様、企業・商品ジャンルのキャラクターが上位の大勢を占めたものの、今回は地域ジャンルから「くまモン」が前回56位から1位に、「ひこにゃん」は前回6位から1ランクアップの5位でベスト5内にランクインした。

ジャンル別に見ると、地域ジャンルの1位は総合同様「くまモン」。以下、2位は「ひこにゃん」、3位は東京スカイツリーの「ソラカラちゃん」(総合力スコア64.2点)、4位は奈良県の「せんとくん」(同63.4点)、5位は千葉県船橋市の「ふなっしー」(同60.7点)と続いた。なお、「ふなっしー」は今回が初のランクインとなる。

スポーツジャンルの1位は中日ドラゴンズの「ドアラ」(総合力スコア66.4点)、2位は阪神タイガースの「トラッキー」(同63.9点)、3位は東京ヤクルトスワローズの「つば九郎」(同63.4点)となり、プロ野球チームのマスコットが上位を独占した。プロ野球以外では、フジテレビが中継するバレーボール大会のキャラクターである「バボちゃん」(同57.3点)が6位に入った。

商品ジャンルの1位はミスタードーナツの「ポン・デ・ライオン」(総合力スコア71.3点)、2位は森永製菓「チョコボール」の「キョロちゃん」(同71.2点)、3位は明治「カール」の「カールおじさん」(同71.1点)となった。

企業ジャンルの1位は「お父さん犬」、2位は「ASIMO」、3位は「ペコちゃん」。また、5位には2013年6月にサイトが閉鎖された「ヤン坊マー坊天気予報」のキャラクターであるヤンマーの「ヤン坊/マー坊」(総合力スコア68.8点)が入った。

このほか、公共サービスジャンルの1位には、映画盗撮防止キャンペーンの「NO MORE 映画泥棒」(総合力スコア56.4点)が選ばれた。