ママたちは、子どもと一緒に夫もパパとして育てていく必要があるのか……??

「産後クライシス」という何やらただ事ではなさそうな言葉が注目を集めている。産後鬱といった出産による母体への変化はこれまでにも言及されてきたが、それが夫婦関係にも及ぶといったものだ。実際に、出産によって夫婦関係にはどのような変化が生じるのだろうか。ママたちに聞いてみた。

「子供がうまれる前も恋愛的にドライな関係だったが、出産後は完全に子供のお父さん、お母さんの関係になってしまった。夫に対する恋愛感情はほぼ0に近いが、恐らく夫もそうだと思う」(43歳主婦 5歳男児)。

「産後は私だけががんばっているような気持ちになり、2年くらいは旦那が嫌いだった。出産前はランキング1位だった旦那は産後ランク外になった。今は5位くらいまで戻ってきているけど」(40歳パート 9歳男児・7歳女児)。

夫へ向かっていた愛情が産後は子供にすべて向く。妻からすると、「だって放っておけない存在なんだから仕方ないでしょ! 」と思うのだが、夫からするとそんな妻の急激な変化に戸惑うのかもしれない。

なかなか"パパ"にならない男性

「それまでは恋人同士のような感じだったが、子供がうまれて夫の子供っぽさが目につくように。出産前同様、のんびり飲み会やゴルフに行く夫の行動が信じられず、小言が増えた。最初は、気の利かない夫にイライラ。週末、数時間預けて出かけるようにしたことで大変さを理解したらしく、少し父親らしくなった」(34歳自営業 3カ月男児)。

2,3時間おきの授乳に追われ、睡眠不足で気が立っているときに、夫が面倒なことを言ったりしたりしていると、「キィーーーー!!! 」となるママの気持ちもわかる。女性は子供をうんだ瞬間"ママスイッチ"が入るが、いつまでたっても"パパスイッチ"が入らない男性、結構いる。ママがうまーくパパとして育てていくしかないんですね……。

「夫婦2人の時間は、頑張ってつくるようにしないと持てない。子供が巣立った後も夫婦であるために、たまには実家や友人らに子供を預けて、夫婦の時間を持つようにしている」(41歳主婦 9歳女児・7歳男児・4歳女児)。

こちらは夫婦円満の秘けつとも思える回答。確かに、子供はいつか親元を離れていき、再び夫婦2人っきりの生活がやってくるのだ。熟年離婚なんてことにならないためにも、夫婦のきずなはしっかりと深めておきたいものだ。