子を持つ専業主婦と有職主婦、お互いをどう思う?

出産後も子育てしながら仕事を続けることを選択した人と、家事や育児に専念することを選択した専業主婦。それぞれに対する思いや印象をたずねてみた。

まずは専業主婦が有職主婦に抱くイメージから。

「うらやましい気持ちがある。そして、バカにされてるんだろうなと卑屈に思う気持ちもある。でも一方で、高学歴のママで今もバリバリに独身時代と同じキャリアで働いてるような人は、子供の教育はどうしてるんだろうかと疑問に思うことも」(37歳主婦 7歳・3歳男児)。

専業主婦にとっては、出産後も社会に出て家事や育児と両立しながら活躍する女性の姿はまぶしく映るようだ。その反面、自身が社会で活躍している間、子供の教育環境に対する不十分さを危惧する思いもあるようだ。

しかし全体を見ると、意外にも自分とは異なる立場ながらも有職主婦に対して好意的かつ敬意を表する声も多かった。

「男性と同じように働いていても気が付くのは女性のほうで、家事や育児の負担が平等といっても、結果的には女性の負担が多いのが事実だと思う。これからは女性も仕事を持ち、日本の経済活動に貢献することが当然だと思うので社会環境は十分とは言えないけれど、家事も育児もやりながら体に気を付けて頑張ってほしい」(37歳主婦 6歳・4歳女児)。

専業と有職、どちらも経験した主婦の意見は?

また、第2子出産を機に離職し、有職主婦と専業主婦の両方を経験した主婦からは次のような声も。「自分も有職主婦時代はそうだったが、専業主婦というのは有職主婦からすると優雅な感じがするのだが、子供のパワーをすべて受け止めて家の中で折り合いをつけて生活するというつらさがある。通勤時間に自分だけの時間が確保できてゆっくり本を読めた時を懐かしく思うときも」(38歳主婦 6歳女児・1歳男児)。

有職主婦に比べて専業主婦は夫の稼ぎで優雅に暮らしているイメージが一般的かもしれない。しかし、子供という自分の意志ではどうにもならない存在と1日中向き合い、家庭の中だけで折り合いをつけて生活するのは、有職主婦にはないハードワークとも言える。