女優の川島なお美と韓国人俳優のイ・テガンが22日、東京・イオンシネマ板橋で行われた、映画『チャイ・コイ』の完成披露舞台あいさつに出席した。

川島なお美(右)とイ・テガン

岩井志麻子の同名官能小説を実写化した同作は、孤独を抱える女性と韓国人青年の激しい愛を描いた作品。タイ・バンコクを訪れた小説家の麻衣子(川島)は、韓国人のムエタイボクサー・ハヌル(イ・テガン)に出会う。言葉が通じないながらもハヌルにガイドを頼んだ麻衣子は、立ち上がる欲情を抑えきれずに激しく体を求め合う――というストーリーで、映画は12月7日から全国順次公開(R-15指定)。

赤いドレスで登場した川島は、映画『メトレス・愛人』以来、13年ぶりの主演作に「小説は素晴らしかったんですが、官能的なシーンばかりだったので、主演は無理だとお断りしようと思ってた。でも、男女の情感も描かれるなら」とオファー時を振り返り、「女性に観てもらいたい。女性目線でエロティックな官能的な作品」とアピール。一方、川島とのベッドシーンに挑んだイ・テガンは、「芝居だけじゃなく、すべてにおいて勉強させてもらった」と川島に尊敬の念で、「緊張したけど、なお美さんが引っ張ってくれた。タイにいる間は、なお美さんに恋をしていました」と打ち明けた。

また、舞台あいさつには、原作者の岩井、伊藤秀裕監督、脚本の赤澤ムックも登壇。岩井は「ただの私のエロ話がこんなに美しい映画になってうれしい。景色も美しいですが、2人は服を着てても脱いでも素晴らしかった」と川島らを大絶賛。川島は、同作でフルヌードを惜しげもなく披露しているが、「迷って断ろうとしていた時に、主人に『ラブシーンが多いんだって。嫌だよね?』って聞いたら、『構へん。俺も壇蜜に生クリームを絞る仕事とかが来たら、やらせてもらう』と言われた」と夫でパティシエの鎧塚俊彦氏とのエピソードを披露し、「本当はダメって言いたいところを、女優の夫として我慢してくれたことに感謝してます」と照れ笑いを浮かべた。