公開初日を迎えた映画『四十九日のレシピ』の舞台あいさつが9日、東京・新宿バルト9で行われ、主演の永作博美をはじめ石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、タナダユキ監督が出席した。

映画『四十九日のレシピ』の舞台あいさつに出席した永作博美

本作は、亡くなった母が遺した"幸せに生きるためのレシピ"を通じて、残された家族が様々な心の傷を抱えながらも再生に向かっていく物語を、タナダユキ監督が繊細なタッチと温かい視点で描いたヒューマンドラマ。主演は2011年の日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞など映画各賞を総ナメにした『八日目の蝉』以降初の映画主演となる永作博美。その他、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造、淡路恵子といった個性豊かなキャストが揃う。

母の遺した遺言から母の希望を現実化しようとする主人公の高岩百合子を演じた永作は「大きなアクションもなく物語が進むので、どう立体感のある女性を演じたらいいのかと最初は緊張していました。ですが、私なりに静かな一歩を歩めたと思います。そんな彼女の成長をご覧になってください」とアピール。初共演となった石橋について「蓮司さんはこういう顔をしているし、怒られたらどうしようと思いましたが、現場に入ったら色んな方を笑わせていてお茶目な方でしたよ」と明かすと、石橋も「皆さんとは顔も合わせたことがなく、自分以外は変な人が集まったな~と思いましたが、日数が経つに連れて心が通えてとても楽しく撮影することができました」と満足げだった。

その石橋から麻雀を教わったという二階堂は「初めて(牌を)触りましたけど、楽しかったです」と笑顔。劇中で演じたイモ役を「私はロリータ服が大好きで、イモちゃんというキャラクターを作る上で、ロリータ服が重要だと思い、監督さんと話し合ってキャラクターを作りました。ロリータのファッションが決まった時点でキャラクターが確立したと思いましたね。現場では楽しくやらせてもらいました」と話していた。