岐阜県出身者のホンネとは……

世界遺産の白川郷や、ブランド和牛「飛騨牛」の産地として知られる岐阜県。飛騨高山や下呂温泉など観光地も多いのに、都道府県の魅力度調査では47位中36位と何とも微妙。他の地域の人々から「岐阜ってどこ?」と聞かれるくらい知名度が低いという話もあるが、県民たちはどう感じているのだろうか。今回は、そんな岐阜県出身のマイナビニュース会員15名にホンネを聞いてみた。

■岐阜県の地元自慢!
・「飛騨高山、景色もいいし食べ物もおいしい」(24歳女性/学校・教育関連/その他)
・「モーニングが充実しているので安くてたくさん食べられる」(27歳女性/金融・証券/専門職)
・「白川郷や飛騨高山、下呂温泉など観光名所が意外と多い」(28歳女性/情報・IT/技術職)
・「伊藤英明が岐阜県出身、『海猿』や『ダブルス』などヒットしたり話題になると妙な親近感が沸く」(27歳女性/建設・土木/技術職)
・「自然が豊富、ご飯がおいしい、水が綺麗でおいしい、絵に描いたような田舎がある、運転しやすい、最近岐阜県出身の俳優さんが多い」(30歳女性/その他/クリエイティブ職)

■岐阜県の地元あるある
・「方言と標準語を区別して話せる、大阪弁と標準語の間だから」(29歳男性/医療・福祉/専門職)
・「出身地の話になって岐阜県というと話が続かないので、つい名古屋の近くと言ってしまう」(27歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)

■相性がいい・親しみを感じる都道府県は?
・「埼玉県、同じ内陸で都会が近いから」(29歳男性/医療・福祉/専門職)
・「三重県、同じように田舎だから」(22歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「愛知県、名古屋へ買い物や遊びに行くことが多く、親が愛知県に通勤している世帯も多い」(28歳女性/情報・IT/技術職)
・「愛知県、岐阜県は遊べる所がないので、近くて都会な名古屋で遊ぶ」(27歳女性/建設・土木/技術職)
・「愛知県 東海3県の筆頭で、学生の頃は名古屋に買い物に出ることがひとつのステイタスだった」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)

■ずばり、ライバル県はどこ?
・「東京都、出身が『岐阜です』と言っても『えっ?』という反応をよくされて悲しい」(22歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「滋賀県、隣の県なのに関西というイメージで、琵琶湖しかないくせに……と感じたりする」(28歳女性/情報・IT/技術職)
・「愛知県 首都を狙っている」(29歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「愛知県、どう考えてもとても勝てないけれど、ひそかにライバル意識はあると思う」(24歳女性/学校・教育関連/その他)
・「三重県、同じ東海3県として三重県よりはまだ住みやすく、品も良いと思う!! 何か三重県には負けたくない感がある」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
・「三重県、ニュースなどで東海3県を順番に言う時、『愛知県・岐阜県・三重県』と言うか『愛知県・三重県・岐阜県』と言うかで、どちらが先に言われるか気になる」(27歳女性/建設・土木/技術職)

■絶対ここは外せないというスポットは?
・「名和昆虫博物館」(29歳女性/建設・土木/事務系専門職)
・「下呂温泉」(27歳女性/建設・土木/技術職)
・「鵜飼い」(29歳男性/医療・福祉/専門職)
・「白川郷!! 世界遺産を堪能してもらいたい」(22歳女性/ソフトウェア/技術職) ・「飛騨高山、古い街並みに風情があって、食べものもおいしいから」(28歳女性/情報・IT/技術職) ・「長良川沿いでアユのやな料理や川遊び、海のない県だからこそ川ならではのおいしさや楽しさを教えたい」28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)

■テッパン土産といえば?
・「岐阜市の『鮎菓子』もっちりとした食感がとてもおすすめ」(23歳男性/その他/その他)
・「飛騨高山なら『ほおばみそ』、昔ながらの味がする」(24歳女性/学校・教育関連/その他)
・「美濃加茂堂上蜂屋の干し柿! めちゃめちゃ大きくて甘いよ」(22歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「夏限定の大垣の水まんじゅうがすごくおいしい」(27歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
・「高山が有名なので『さるぼぼ』のグッズ、栃の実せんべい、朴葉味噌、飛騨牛など」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)

■総評
岐阜県民の自慢は、世界文化遺産に登録されている「白川郷」や、観光名所の「飛騨高山」などだった。なかでも飛騨高山は、ミシュランの旅行ガイド「ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン」で3ツ星を獲得。日本人のみならず、毎年海外からも多くの観光客が訪れる人気の観光地だ。また、自然が豊かなこと、水がきれいなことも自慢として挙げられていた。岐阜県は昔から「飛山濃水」と呼ばれているが、日本名水百選の第1号に認定された湧水「宗祇水」など、数多くの名水が存在している。

親しみを感じる都道府県は「愛知県」が1位。とりわけ名古屋市に親しみや憧れを感じている人が多く、「岐阜県は遊べる所がないので、近くて都会な名古屋で遊ぶ」というこ,とだった。とはいえ、そんな愛知県にライバル意識を抱いている人も少なくないようで、「岐阜市は名古屋のベットタウンとなっているが、地元民は自信を持って自分の街をいいと思っている」というコメントも寄せられた。この他にも、「三重県」や「滋賀県」、「長野県」などがライバル県として挙がっていた。

観光スポットは、やっぱり「飛騨高山」と「白川郷」が人気。特に、白川郷の冬のライトアップが必見とのことだ。お土産には、清流長良川の若鮎を形どった銘菓「鮎菓子」や、昔ながらの飛騨の民芸品「さるぼぼ」などがお勧めとのこと。

温泉あり、世界遺産ありと観光には事欠かない岐阜県。認知度はやや控えめだが、隠れた魅力の宝庫と言えるだろう。

調査時期: 2013年6月24日~2013年8月6日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 岐阜県出身15名
調査方法: インターネットログイン式アンケート