三谷幸喜監督の時代劇『清須会議』の"最後のお願い"と称したトークイベントが4日、東京・有楽町マリオンで開催され、三谷監督が政治家ばりのタスキをかけて"街頭演説"を行い、役所広司、大泉洋も応援に駆けつけた。

左から、役所広司、三谷幸喜監督、大泉洋

本作で描かれるのは、織田信長亡き後、後継者問題や領地配分について家臣たちが話し合い、その結果、歴史が動いたとされる清須会議。役所は織田家の筆頭家老・柴田勝家、大泉は後に豊臣秀吉として天下を収める羽柴秀吉を演じた。三谷監督が演説を行った有楽町は、1934年に当時東洋最大級の映画館として日本劇場がオープンして以来、日本映画のメッカとなった場所で、織田信長の弟・織田有楽斎の住居があったとされる織田家ゆかりの地だ。会場付近では、三谷たちのファン約2000人が足を止めた。

『清須会議』で本年度の興行収入ナンバー1を目指す三谷監督は「最後のお願いにやって参りました。絶対に損はさせません!」と気合充分にスピーチ。役所は「三谷幸喜さんは、おしゃべりもそこそこ面白いですが、映画は三谷幸喜さんご自身よりも面白いです」とお茶目にアピール。大泉は「三谷くんはこの映画で日本を変えようとしている。日本を明るくしようと言っている。ナンバー1にならなかった暁には、彼は丸坊主にする。彼を男にしてやってください」と、大声で訴えかけ、会場はボルテージアップした。

大泉の無茶ぶりの公約にたじろいだ三谷監督は威勢よく「却下!」と一刀両断。その後、再び興収1位となった時の公約について振られると「ここで大泉洋と踊り続けます」と宣言。大泉も「では、チャールストンを一緒に踊ろう」とノリノリで言うと、三谷が「役所広司も踊ります」と続け、巻き込まれた役所は大笑い。大泉はさらに「『Shall we ダンス?』(1996年)だ。草刈(民代)くんも呼ぼう」と、役所の主演映画を絡めたコメントを発し、会場は爆笑の渦となった。映画『清須会議』は11月9日(金)より全国公開される。