本田技研工業(ホンダ)は1日、5世代目となる上級ミニバン「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を発売する。「超低床プラットフォーム」により、圧倒的な室内空間と優れたハンドリング、優れた乗降性を実現したのが特徴だ。

ホンダは独自の低床プラットフォームにより、低重心で乗降性の高いミニバンを開発してきたが、新型「オデッセイ」ではその特徴をさらに進化させている。

同車はフロアの骨格構造をはじめ、薄型フューエルタンクや排気システムのレイアウトの工夫などによって可能となった「超低床プラットフォーム」を採用しており、車内の圧倒的な広さを実現しただけでなく、低重心による優れたハンドリングと優れた乗降性も実現。2列目ステップの高さが路面から30cmときわめて低く、開口面積が広い新採用のスライドドアと合わせて、子供や高齢者にも優しいミニバンとなっている。階段上の2段ステップが不要となったため、2列目フロアがフラットで幅広くなり、快適性も向上した。

従来モデルよりボディ全高を高くしたことと、「超低床プラットフォーム」の相乗効果で、室内高は1,325mm(FF)を確保。2列目、3列目のヘッドクリアランスにもゆとりがある。室内幅も拡大したことに加え、8人乗り仕様の3列目シートは3分割リクライニング機構を採用。中央席と左右席のリクライニング角度を変えることで、肩が触れ合うことなく大人3名が座れるように工夫されている。

エンジンは次世代環境技術「アース・ドリームス・テクノロジー」を投入。2.4リットルDOHC i-VTECエンジンは一般的なポート噴射ながら、出力・燃費性能ともに従来モデルを上回っている。トランスミッションは効率の向上や軽量化を追求した新開発のCVTを採用。

スポーティグレードの「オデッセイ アブソルート」も同時に発売された。ホンダ独自のVTEC+VTCに直噴システムを加えた2.4リットルエンジンを採用し、無鉛レギュラーガソリン仕様でありながら中速トルクを向上するとともに、クラストップの燃費性能を達成した。トランスミッションは7スピードモード付きCVTでパドルシフトも装備する。

グレード構成は、「オデッセイ」が3グレード、「オデッセイ アブソルート」が2グレードで、福祉車両であるサイドリフトアップシート車、助手席リフトアップシート車もラインアップされる。価格は最も低価格な「オデッセイ タイプB」が249万円、「オデッセイアブソルート」の上級グレード「EX」のFFが358万5,000円。