日本損害保険協会は9日、公益財団法人損害保険事業総合研究所(損保総研)と共催で、2013年度(第40回)ISJ(日本国際保険学校)一般コースを「日本の損害保険とリスク・マネジメント」をメインテーマに10月21日(月)から11月1日(金)までの約2週間にわたり開講すると発表した。東アジア13地域の損害保険会社、保険監督官庁等の職員が講義やワークショップに参加する。

一般コースでは、個々の損害保険やリスク・マネジメント実務の背後にある考え方を、具体的事例に基づき学んでもらうプログラム編成としているという。このたびのコースではこれまでの参加者アンケートの結果や参加地域の保険監督官庁、保険協会等から聴取した要望を踏まえ、「広域自然災害の損害調査」や「貨物輸送リスクのマネジメント」も取り上げているとしている。保険監督に関する講演を金融庁、家計地震保険に関する講演を財務省に担当してもらうほか、同協会会員会社などの第一線で活躍している各分野の専門家や、損保総研、当協会等の役職員が講師を務めるという。

一般コースでは、講義だけではなく多様な保険市場から集まった参加者間の双方向の情報・意見交換を通して、課題に対する理解を深めることも目指しているとしている。参加者は同コースで学んだことを踏まえ、最終日にグループ発表も行うが、この発表には準備段階から会員会社の社員も加わり参加者とともに情報・意見交換を行い、各市場の抱える課題に対するより良い解決策を探るとしている。