公演初日を迎えた舞台『TAKUMA FESTIVAL「晩餐」』の公開リハーサルが3日、東京・池袋のサンシャイン劇場で行われ、宅間孝行、中村梅雀、柴田理恵、田畑智子、市川由衣が出席した。

後列左から市川由衣、宅間孝行、田畑智子、前列左から柴田理恵、中村梅雀

劇団「東京セレソンデラックス」を主宰し、俳優・脚本家・演出家として活躍している宅間孝行が新たに立ち上げた「TAKUMA FESTIVAL JAPAN」の第1弾となる同舞台。東京・吉祥寺の井の頭公園の近くにあるシェアハウス"イノヘッド"を舞台に、産まれてすぐに事故で亡くなったという母親(田畑智子)にどうしても会いたくて、天才少女(市川由衣)が発明したタイムマシンに乗って未来の60年後からやって来たおじさん(中村梅雀)とおばさん(柴田理恵)の騒動を描く。

宅間が主宰する劇団の公演に何度も足を運び、ファンと公言している中村は、宅間が演じる高槻純二の息子、耕太郎を演じる。未来からやって来たということで宇宙人さながらの衣装姿で報道陣の前に現れた中村は「僕がこのような奇抜な衣装を着ているのを見たことがないと思いますけど、実は過去にもっとすごい格好をしたことがあるので、自分では違和感がありません」と胸を張り、念願の宅間が手掛ける舞台の出演に「宅間さんの台本は、"なるほどそうか!"と思う部分がたくさんあります。舞台は12月8日まで続くので、心が動かされて激変していくかもしれません。カーテンコールでは、得意のベースを弾きますので、そこも楽しみにして下さい」と気合十分。その中村演じる耕太郎と未来からやって来た中野たま役の市川も、中村と同じく宅間作品の出演を心待ちにしていたといい、「初めはフリフリのついた可愛らしい衣装だったんですが、宅間さんから『男っぽく演じてほしい』と言われたので、ピシッとした感じの衣装に替えて、股を開いて座ったり役作りをしています。いまだにダメ出しされていますが(笑)、頑張ります!」と意気込んでいた。

同舞台は、宅間が3年振りに書き下ろした新作。宅間は「劇中に出てくるギャグは、稽古中のノリで思いつきました。田畑さんと息を合わせないといけないけれど、ゲネプロではトチッてしまったりとまだまだのコンビですが、頑張ります。(市川が話す)未来の若者言葉は、子供の頃に面白い喋り方だと思っていた具志堅用高さんのイメージですが、市川さんが話すと全然違うものになっていました(笑)」と説明しながら「3年ぶりに書き下ろした新作なので、楽しみにしていて下さい」とアピールしていた。

舞台『TAKUMA FESTIVAL「晩餐」』は、10月3~27日(10、18、24日休演)に東京・池袋 サンシャイン劇場、10月31日~11月4日に名古屋・名鉄ホール、11月6日に広島・アステールプラザ大ホール、11月9・10日に福岡・キャナルシティ劇場、11月14~17日に札幌・道新ホール、11月21日に富山・富山県教育文化会館、11月23日に新潟・りゅーとぴあ・劇場、11月30日に仙台・電力ホール、12月2~8日に大阪・森ノ宮ピロティホールでそれぞれ開催される。