結婚するのに必要な収入は? (画像はイメージ)

厚生労働省は10日、15~39歳を対象に実施した「若者の意識に関する調査」の結果を公表した。同調査は3月26日~27日にインターネット調査で行われ、3,133件(男性1,594、女性1,539)の回答を得た。今回は調査結果の中から、結婚についての項目について紹介する。

調査対象に婚姻状況について聞くと、未婚は59.5%、既婚38.1%、離別2.3%となった。

未婚の理由は?

「『生涯を独身ですごすというのは、望ましい生き方ではない』という考えに賛成ですか、反対ですか」という質問に、賛成(「まったく賛成」「どちらかといえば賛成」)と回答したのは50.2%、反対(「どちらかといえば反対」「まったく反対」)は49.8%だった。

「未婚の理由は何ですか」という質問に対しては、「結婚するにはまだ若すぎるから」「適当な相手にめぐり会わないから」「経済的に余裕がないから」「結婚する必要性を感じないから」「今は、仕事(または学業)に打ち込みたいから」「異性とうまく付き合えないから」などが上位に選ばれた。

結婚する際に必要な月収は?

「結婚資金として具体的に何を想定していますか」と聞くと、「挙式・披露宴に要する費用」(60.2%)、「婚約指輪・結婚指輪」(48.5%)、「家具・備品購入費」(42.7%)などが答えとして挙がった。

「結婚する際に必要な自分の月収(手取り月収)はどの程度だと思いますか」という質問に対しては、「20万円~30万円未満」(36.2%)、「30万円~40万円未満」(16.7%)、「10万円~20万円未満」(16.4%)、「わからない」(14.1%)、「特に収入は関係ない」(7.0%)と続いた。

また、「結婚する際に必要な相手の月収(手取り月収)はどの程度だと思いますか」には、「20万円~30万円未満」(30.5%)が最も多く、「特に収入は関係ない」(16.1%)、「30万円~40万円未満」(15.2%)、「わからない」(14.6%)、「10万円~20万円未満」(14.2%)との回答が続いた。

結婚を決めたきっかけ、結婚の利点は?

「あなたが最終的に結婚を決めたときの直接のきっかけは何ですか」という問いに対しては「年齢的に適当な時期だと感じた」(49.5%)、「できるだけ早く一緒に暮らしたかった」(29.2%)、「子どもができた」(16.3%)、「できるだけ早く子どもがほしかった」(12.0%)、「収入や住居など結婚生活のための経済的基盤ができた」(11.8%)、「自分または相手の仕事の事情」(10.5%)などの回答が挙がった。

「結婚の利点は何だと思いますか」という問いに、最大の利点として「精神的な安らぎの場が得られる」「自分の子どもや家族を持てる」「現在愛情を感じている人と暮らせる」などの答えが並んだ。