JR北海道は、7月に発生した特急「北斗14号」のエンジン付近から出火した事故や、特急「スーパーおおぞら3号」の配電盤から出火した事故を受け、札幌~函館・釧路・稚内間の特急列車の一部で実施している運休について、10月31日まで継続すると発表した。

JR北海道の特急「北斗」

現在運休しているのは、函館~札幌間の特急「北斗」「スーパー北斗」上下各4本と、札幌~稚内間の特急「サロベツ」上下各1本、札幌~釧路間の特急「スーパーおおぞら」上下各2本。8月初旬の時点ですでに9月中の運休が発表されていたが、今回の発表により、関係する路線のダイヤ正常化はさらにずれ込み、少なくとも11月以降となる。

なお、函館~札幌間では、7月13日から別の車両による臨時特急列車1往復が運行されている。札幌駅7時30分発、函館駅11時23分着の「北斗84号」と、函館駅14時0分発、札幌駅17時47分着の「北斗91号」で、指定席3両、自由席2両の5両編成(通常の「北斗」より2両少ない)。今回の運休継続にともない、これらの臨時特急も10月31日までの運行継続が決まった。同区間ではこれに加えて、繁忙期に臨時特急列車1往復を増発しており、今回の運休継続により、10月中も土休日を中心に運行することが決まった。

10月中の繁忙期に増発されるのは、函館駅9時30分発、札幌駅13時4分着の「北斗65号」、または函館駅9時30分発、札幌駅12時59分着の「北斗85号」と、札幌駅13時17分発、函館駅16時57分着の「北斗74号」、または札幌駅13時17分発、函館駅16時49分着の「北斗94号」。「北斗65・74号」はニセコエクスプレス車両(3両編成)を、「北斗85・94号」はノースレインボー車両(5両編成)をそれぞれ使用する。

旭川~稚内間では、臨時快速列車上下各1本を10月31日まで運行。稚内駅13時42分発、旭川駅17時55分着の列車と、旭川駅14時05分発、稚内駅18時14分着の列車が設定される。