往年の名作SFをリブートしたSF映画の第2弾『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のギャラクシーカーペットイベントが14日、東京・江東区の日本科学未来館で開催。来日したJ.J.エイブラムス監督、ザッカリー・クイント、アリス・イヴ、プロデューサーのブライアン・バークが、トレッキーたちに向けてファンサービスを行った。特別ゲストとして、同館の館長で宇宙飛行士の毛利衛氏が出迎えた。

J.J.エイブラムス監督(左)と宇宙飛行士の毛利衛氏

本作では、宇宙船エンタープライズ号の船長カーク(クリス・パイン)とスポック(ザッカリー・クイント)らクルーたちが、地球を救うべく、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。シリーズ初の3D作品となり、海外ドラマ「シャーロック」でブレイクしたベネディクト・カンバーバッチが悪役に扮することでも話題となっている。

エイブラムス監督は集まったファンに向けて「アリガトウゴザイマス!」と日本語であいさつ。世界各国を回ったキャンペーンの最終地点が日本ということで「素晴らしいチームと一緒だったから、ちょっと寂しい気持ちもあるけど、ここで旅の最後を迎えられてうれしいよ」とコメント。プロデューサーのバークは、続編であるパート3について「2014年に撮影に入り、2015年か2016年に公開したいと思っている」とアピールし、ザッカリーは「ベネディクトとの対戦シーンなど、スタッフのみなさんのおかげで素晴らしい体験ができた」と本作の手応えを口にすると、今回初来日となったアリスは「日本は世界で最も食事がおいしいと思っているわ」とリップサービスした。

その後、映画の内容にちなみ、地球平和セレモニーが行われることになり、毛利衛氏が登場。毛利氏は「皆さんと一緒に宇宙に行ったような気持ちになります。スター・トレックのみなさんに感謝します」と映画を見た感想を語った。互いに友好を深めようと、毛利が日本科学未来館のシンボルである巨大地球儀「ジオ・コスモス」を模した地球儀を監督にプレゼントすると、監督からも自身の経営する制作会社「バッド・ロボット・プロダクションズ」のポスターがプレゼントされた。

また、サプライズ演出として、毛利がジオ・コスモスのコントローラーを動かし、金星、月、水星などの映像を披露すると、監督たちは映像に魅入って大はしゃぎ。さらに、毛利が宇宙に行った際の宇宙飛行士のバッチをプレゼントすると、エイブラムス監督は大喜びだった。まさに日米の交流が深まった有意義なイベントとなった。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は8月16日(金)、17日(土)、18日(日)先行公開、8月23日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほかで公開。