時間に正確と言われる日本の社会。うっかり遅刻してしまった時、みなさんはどう説明しますか? 正直に言えばいいのですが、気まずさからつい何か言い訳したくなってしまいますよね。海外ではその辺どうなのでしょうか? 母国でよく使われる遅刻の言い訳について、日本に住む20人の外国人に聞いてみました!

■電車遅延など、日本とは比べ物にならないくらいよく遅れます(オランダ/30代前半/男性)

■バスが来なかったので(ミャンマー/30代前半/女性)

■バスが遅れた(ペルー/40代後半/男性)

遅刻の言い訳の王道、電車・バスの遅延。海外では電車が遅れることが日本よりも多いので、より信憑(しんぴょう)性が出てくるのでしょうか。日本では列車の運行が遅れたことを公式に証明する「遅延証明」が発行されますが、海外ではほとんどありません。

遅延証明をもらうのに行列を作っている光景を見て、口頭で説明すれば十分なのにそこまでして証明書が必要なんて理解できない!と感じた外国人もいるようです。一方で、中国の広州では、バラの花がプリントされたハッピーな雰囲気漂う遅延証明が発行されています。

■車が動かなかった、アラームを設定したが鳴らなかった、子供がわんぱくだったなど(アメリカ/30代後半/男性)

アラームのせいにするのも世界共通のようです。実際にはアラームはちゃんと鳴ったのに、自分で止めて二度寝……だったりするわけですが。出掛けに子供が言うことを聞かなくてぐずったというのも、それじゃあしょうがないか……という雰囲気になりますね。

■バスが来ないとか、雨が降ってるからとか(タイ/30代前半/女性)

天候を理由に言い訳をするパターンです。その分早く家を出発すればいいと言われてしまいそうです。雨が降っているのは、その地域の人みな同じですからね。

■遅刻の言い訳はもうあり溢(あふ)れていますが、とにかく何か・誰かのせいにします。人のうちに招かれた時は、大抵15分から30分遅れるのが礼儀です。準備する人に余裕を与えるために(フランス/20代後半/女性)

自宅へ招待された場合はあえて少し遅刻していくことが、相手への配慮となるのですね。また、フランスでは遅刻に関して日本ほど厳しくなく、日本人は仕事の開始時間には厳しいのに終了時間は気にしない(残業が多い)という指摘も。

■車の渋滞(マリ/30代前半/男性)

■道が混んでいた(ブラジル/50代前半/女性)

■車で行く人は、「道路が混雑していた」や「駐車場を見つかるのにすごい時間がかかった」(イタリア/30代前半/男性)

■渋滞、道がいつも混んでいるので一番当てはまる言い訳です(イラン/20代後半/女性)

最も多かった回答は「渋滞」でした。車通勤が主流なんですね。イランの首都・テヘランの交通渋滞は激しく、毎朝車が数珠つなぎの状態。人口密度の濃さから深夜に渋滞が起こることもあるのだとか。

世界4位の自動車大国となったブラジルでも、交通渋滞は深刻化しています。渋滞緩和のため、車のナンバーの末尾番号で走ることができる曜日や時間帯が決められているほど。そして中にはこんなツワモノも。

■「渋滞がひどいのでごめんね」の一言です(インドネシア/40代前半/女性)

開き直りに近い感じもしますが(笑)、遅れてしまった時間は取り戻せません。サクッと謝って、業務をいつも以上に頑張るしかないですね!

遅刻の言い訳は日本も海外もあまり変わらないみたいですね。時間の捉え方はそれぞれの文化によって違うので、遅刻に対する印象も日本とは異なるのかもしれません。あくまでも遅れた「理由」であって「言い訳」ではない!?