漫画家・水木しげるさんの描く妖怪の世界を体感できるイベント「GeGeGe 水木しげるの妖怪楽園」(9月1日まで)のオープニングセレモニー"妖怪解放式"と内覧会がこのほど、会場の大阪文化館・天保山(大阪市港区)で行われた。

左から、矢野・兵動 矢野、京極夏彦さん、水木しげるさん、武良布枝さん、矢野・兵動 兵動

同イベントのオフィシャルサポーターに就任したお笑いコンビの矢野・兵動が司会を務める"妖怪解放式"には、水木氏をはじめ妻の武良布枝さん、小説家の京極夏彦氏、鬼太郎やねこ娘、ねずみ男などおなじみの"妖怪"たちが出席。「妖怪解放!」のかけ声とともにくす玉を割り、イベントの幕開けを祝った。

昨年、台湾で開催され、2会場で45万人を動員するほどの人気を博した同イベントは、趣向を凝らした展示やアトラクションで構成された妖怪テーマパーク。暗闇の中、音と振動で妖怪の"気配"を感じる新感覚アトラクション「気配の部屋」や、曲がりくねった回廊にさまざまな妖怪が潜む「妖怪屋敷」、山奥に棲む妖怪たちが次々と現れる「妖怪の森」など5つのエリアを巡りながら、妖怪ワールドにどっぷりと浸ることができる。

水木さんに初対面した矢野・兵動は「オーラがすごい!」と感激。また、一足早くイベントも楽しみ、矢野は「会場に入ってまず現れる真っ暗闇の『気配の部屋』にいきなり心を持って行かれます!世界初のアトラクションなので、ぜひ体験してほしい」と、兵動は「妖怪はもちろん怖いんですけど、よく見ているとそれぞれに哀愁があっておもしろい。なので、ひとつひとつの妖怪をゆっくり見てほしいですね」と興奮さめやらぬ様子で見どころを語った。

さらに、兵動は身近な妖怪のエピソードも披露。「嫁が車で迎えに来てくれたんですけど、僕のずっと手前に立ってた60代ぐらいの太ったオッサンの前でハザード出して停車しようとした。結婚8年で、ダンナにどんだけ興味ないねん(笑)。妖怪"俺に興味なしぃ"ですわ」と妻を妖怪にたとえて笑わせた。一方、矢野も同じようにエピソードを求められたが、「僕も相方と同じということにしときます(笑)」と、すべらない兵動の話にまんまと便乗。その恐るべきお調子者ぶりを「常に誰かに乗っかって生きていく、妖怪"乗っかりぃ"」と兵動に命名されていた。