5月12日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『配達されたい私たち』(毎週日曜 22:00~全5話)の完成披露試写会が7日、都内で行われ、主演の塚本高史をはじめ栗山千明、須田瑛斗、脚本家の一色伸幸が出席した。

左から栗山千明、須田瑛斗、塚本高史

同ドラマは、大ヒット映画『私をスキーに連れてって』や『僕らはみんな生きている』などを手掛けた脚本家、一色伸幸が、自身のウツ病克服経験をもとに描いた涙とユーモアにあふれるヒューマンドラマ。ウツ病の主人公・澤野始を演じる塚本高史と、彼の"再生"を見守る美容師の岡江有を演じた栗山千明と2人を取り巻く人間模様を描く。

主演の塚本は「うつ病というよりも"澤野始病"と思いながら演じました。特にうつ病患者として見せようとか全くしなかったですね」と振り返り、「栗山さん演じる有と1話ごとに掛け合いの漫才みたいなものがあります。毎回出てくるので、その辺を楽しみに見て頂けたらと思います」とアピール。その塚本扮する澤野を見守る岡江有役の栗山は「うつ病に対しての知識がないところから入り、時間を重ねていく中で試行錯誤していきます。(シーンの中で澤野に対して)私が怒るんですけど、プツッと切れるお芝居は得意ではないので、今回のドラマでは一番緊張しながら大事にしたシーンでもあります」と撮影エピソードを明かしていた。

同ドラマのテーマは"手紙"。そんな同ドラマの内容に絡めて「7年後に手紙を送るとしたら?」という質問に塚本は「7年って微妙ですよね」としながらも「5歳と3歳の息子がいるので、下の子が7年経てば10歳になります。息子に父ちゃんがカッコいいか聞いてみたいですね」と回答。一方の栗山は「ありきたりですけど、親に手紙を送りたいです。一緒に住んでいることもあって、身近に感じているからこそ普段言えない自分の思いを伝えたいと思います」と答えながら「手紙自体は普段書かないので、書くという行為は、このドラマに携わって素敵だと思いました。親や年月にかかわらず手紙に触れたいですね」と話していた。