俳優の上川隆也、女優の倉科カナらが2日、東京・赤坂ACTシアターで行われた舞台『真田十勇士』の制作発表会見に出席した。

左から柳下大、上川隆也、倉科カナ

赤坂ACTシアター5周年を記念して行われる舞台『真田十勇士』は、武将・真田幸村と幸村に仕えた10人の勇士たちの人間ドラマ。豊臣家の根絶を進める徳川家康を何度も窮地に追い込み、死後は敵だった家康に「あの世に行ったら酒を酌み交わしたい」と言わしめた幸村の知力を尽くした戦いと、猿飛佐助、由利鎌之助、雲隠才蔵ら幸村のもとに集まった"真田十勇士"の生き様を描く内容となっており、脚本を劇団☆新感線の中島かずき、主題歌を歌手の中島みゆきが務める。舞台は、同シアターで8月30日から公演予定で、その後名古屋、大阪でも公演する予定。

会見には、上川、倉科のほかキャストの柳下大、里見浩太朗、賀来千香子、葛山信吾、山口馬木也、松田賢二、渡部秀、相馬圭祐が出席し、幸村役の上川は「僕は今年で48歳になりますが、幸村は48歳で大阪城に入城して翌年に死んだので、不思議な縁を感じる。キャストスタッフ一丸となって、熱に溢れる舞台にしたい」とあいさつ。「歴史の事実と大ウソがある脚本に惚れた。何のウソか知りたかったら観に来て!」とアピールした家康役の里見は、柳下ら若手俳優との共演に「若いお客さんがたくさん来ると思うので、僕がどれだけ彼らのファンを奪うか楽しみにしてる」とほくそ笑んだ。

前列左から、里見浩太朗、柳下大、上川隆也、倉科カナ、賀来千香子、後列左から、渡部秀、山口馬木也、葛山信吾、松田賢二、相馬圭祐

会見終了後、報道陣の取材に応じた上川は、「まだ稽古前ですが、今日の空気感に居心地の良さを感じた。このまま稽古に臨んで、最初から最後まで見どころがある作品にしたい」と感触を語り、里見も「俳優さん同士の心の葛藤が始まったなと。これから、すごく良い感じで盛り上がっていきそう」と意気揚々。また、オリジナルキャラクターのハナを演じる倉科は、「真田幸村を知ってる人も知らない人も楽しめる作品になると思う」とアピールすると、上川は「短い期間で命の炎を燃やした男。みんなで一緒になって作っていくのが役作りになると思う。出来るだけみんなと飲みに行きたい」と笑顔を見せた。