ヘーベルハウス「2.5世帯ものがたり」

『平成22年国勢調査』によると、平成22年の未婚率は35~39歳で34.6%、女性の場合は30~34歳で22.4%。平成12年時の未婚率と比較すると男性8.4、女性8.5ポイント増となっています。

また、かつてのように子どもが成長して就職し、やがて結婚して家を出ていくというライフスタイルは崩れつつあり、結婚せずに両親と一緒に暮らす、いわゆる"実家住まい"も増加。

そうした社会的な動きに応えて、ハウスメーカーで住宅メーカーの旭化成ホームズ「ヘーベルハウス」では、昨年の夏、新しい住まい方として「2.5世帯住宅」を提案しました。

「2.5世帯住宅」とは、これは親と子の世帯が暮らす"2世帯型"に加えて、親世帯にいる単身の子(子世帯夫婦の兄弟姉妹)も一緒に暮らすことを前提とした住宅のこと。

同社の広告では、「2.5世帯ものがたり」と名付けて、ショートストーリー形式で、そうした新しい同居の形を紹介して話題になりました。

「2.5世帯ものがたり」の内容は次のようなものでした。

主人公は会社員の吉田孝則(35)。妻の恵さん(32)と長男・翔太くん(6)、長女・春香ちゃん(4)の4人暮らしをしています。

これまで両親とは別に暮らしていたのですが、親が70歳を過ぎ、今後の介護のことに加えて経済的な理由などもあって、両親との同居を考えました。

ところが実家には独身で派遣社員をしている姉・由紀子(38)もいます。孝則が「自分たちの家族と両親と姉と一緒に住む」と思い立ったのがストーリーの始まりでした。

最大の問題は姉を説得できるかどうか。

ただ、主人公の孝則は、新しい住宅を建てる費用を姉の貯金をアテにする調子の良さで、ネットの反応では『孝則ありえない』と大論争を起こしたのでした。

その後、昨日3月14日と本日3月15日の新聞広告で、ストーリーは完結へ。

14日では、無事に「2.5世帯住宅」が完成した後の暮らしぶりを掲載し、15日では、何と30年後の未来に。しかも、大きく成長した孝則の息子の翔太くんが、新しい"2.5世帯"で暮らそうと提案するところで終わります。

確かに知り合いにも、今後一生独身、あるいは40代・50代まで親と同居するスタイルを選択する人たちが増えていると感じます。

ネット上でも『まさに俺のことではないか! 今時の賢い生き方の1つだと思うがなw』と大きな感心が寄せられるようになってきたのは、時流かもしれません。

なお、一連のストーリーはネット上で公開されていますから、興味ある方は、一度、ご覧になってはは如何でしょうか!?